ラフティングにおける「ボートの剛性」
前回の続きです♪
今回はラフティングにおける「ボートの剛性」についてです。
リバーガイドにおけるトレーニング方法に関連しての話となっています。
ここまでの流れはこのようになってきてます(もし興味あればどうぞ!)
- 「一人一艇トレーニング」
- 「一人一艇トレーニング」 では何が違う??
- 「推進力」が無くなると・・・
- 「推進力」がなくなると・・(その2)
- 失ってみて初めて気付く・・・・「お客さんの漕ぎの重要性」
- 確認です(一人一艇トレーニングの)
- ”重さ”というエネルギー
- ”重さ”というエネルギーが無くなると・・・
- 波の頂点における”重さ”の影響
- ラフティングボートは「インフレータブル」
一般的に”ラフティング”というものは、
”ラフト”というインフレータブルボートに乗って、激流を下ってくる「アウトドアスポーツ」であるということを前回書きました。
「インフレータブル」というのは、「空気で膨らます」という意味ですね♪
この「空気で膨らます」という点がポイントです!
プールなどで使う「浮き輪」などを想像してもらえれば分かるのですが、
空気で膨らますので、当たり前ですが「基本的に柔らかい」のです!
浮き輪などを、指で押すと簡単に凹みますよね。
実際には、ラフティングのボートは、浮き輪などに比べれば、その生地素材自体も、かなりぶ厚く、そして丈夫なもので作られています。
さらに、その中に入れる空気も、”大量のもの”を入れることになります。
大量の空気を内部に入れるので、その分、内圧が浮き輪などに比べると非常に高いものになります。 ですから、ちょっと触る分には、ラフティングのボートが”硬いもの”に感じるかもしれません・・・。
しかし、しょせん「空気で膨らましたもの」です。 その”ボートの剛性”には限界があるのです。
”剛性”とは、「もともとの形状を保とうとする性能」のことになります。
つまり、外部からの力に対しての”ボート自体の硬さ(強さ)”といった感じですね♪
ちなみに、ウィキペディアでは、
”剛性(ごうせい、英語:stiffness)とは、曲げやねじりの力に対する、寸法変化(変形)のしづらさの度合いのこと”となっています。
もし、外部からの力(水など)によって、簡単にその形状が変化してしまうようであれば、そのボートの「剛性は低いもの」となりますし、あまり変化がないようであれば、「剛性は高いもの」となります。
イメージとしてはこんな感じです。
まずは、「剛性が低い時」です。
ボートは、外からの何かしらの外圧(力)によって、その形状が変化してしまいます。
「グニャ」って感じです。
ラフティングのボートにおいて「究極に剛性が低い状態」というのが⬇の写真です(笑)
ボート内にあまり空気が入っていない状態です!
当たり前ですが「グニャグニャ状態」です。
そして、今度は「剛性が高い時」のイメージです。
ボートの内部の内圧が強いので、外圧を押し返している形になっています。その結果、ボートの形状は変化しません。
この「ボートの剛性」というものは、激流を下っていくラフティングにおいて、色んな意味で重要な要素となっているのです!
そして、ボートだけではなく、競技においても、いろんな道具を使うスポーツにおいて、その「道具の剛性」といったものは、パフォーマンスを上げる上で、非常に重要な要素でしょう。
次回からは、もう少し具体的に、この「ラフティングにおけるボートの剛性」について説明していきたいと思います♪
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