「一人一艇トレーニング」 では何が違う??
ここ最近はリバーガイド(ラフティングのガイド)のトレーニング方法について、その一例を紹介しています。
しばらくは、かなり専門的な内容となってしまいますので、興味ない方はごめんなさいm(_ _)m
では、前回からの続きです。
前回は「一人1艇トレーニング」なるものも紹介したところまででした。
これですね。
そして通常時のラフティングというものはこちら♪上と同じ場所です。
この2つの違いは、
・4つあった「ボートに影響を及ぼす力」が3つに減った。
・「ボート+人」の重さが軽くなった。
です。
ちなみに、ラフティングの操船技術における、ボートに影響を及ぼす「基本的な4つの力」とは、
1.川の流れ(水の力)
2.「お客さんの漕ぎ」
3.「ガイド自身のパドルワーク」
4.「慣性力」
としています(詳しくは以前の記事を参考にしてください♪⇒前回の記事にリンクあります)
つまり、4つあった「力」が3つ減り、ボートの重さも軽くなったのです。
「簡単になるのではないか?」と思われる方も多いのではないでしょうか??
それは、ある意味で正解です。
しかし、またある意味では、不正解とも言えるのです。
これは体力的、技術的という意味でもそうですし、
この「一人一艇トレーニング」を行う川、激流の状況にもよります。
ある状況によっては、「全然簡単になってしまう」という事ももちろんあるでしょう(笑)
(まあ、この辺はまたのちほど)
まず、「お客さんの漕ぎ」が無くなったことによる影響は何でしょうか?
力の合成具合から考えると、通常は4つある「ボートに影響を及ぼす基本的な力」が3つに減ったので、合成自体はやや簡単になります。(あくまでも考え方自体が簡単という意味です)
しかし、「お客さんの漕ぎ」というものは、「ボートに推進力を与える力」ともなります。
ガイド一人でも、もちろん「推進力」をボートに与えることは可能ですが、やはり一人では限界があります。
「お客さんの漕ぎ」がボートの「推進力の大部分」を生み出しているのです。
つまり「一人1艇トレーニング」では、
・「ボートの推進力」が必要な場面において、それが得られない・・・
⇒全て「ガイド一人」で行わなくてはいけない!!
ということになります。
これは状況によってはかなり困難なものになります(笑)
その辺のことはまたあとで説明していきたいと思います。
そして、つぎに「ボートの重さ」が軽くなった・・・ということについての影響は何でしょうか?
これも当たり前ですが、ボートを操作する際のパドリングが簡単になります♪
自分だけの場合と、お客さんも7人乗せている場合というのは、全く違うのです。
重さにして約400キロくらいは違いますからね(笑)
この点についてはフィジカル的に「かなり楽になる」と言えるでしょう!!
しかし、「軽くなる」ということは「重さを失う」ということです。
「重さを失う」ということは「エネルギーを失う」こととも言えるのです!!
少し表現が難しくなってしまいますが、
通常のラフティングにおいては「ボートの重さ」、つまり「ボートの重さが生み出すエネルギー」を利用している場面というものが、非常に多いのです。
それはガイド自身が意識して利用していることもりますし、
無意識に(もしくは知らないで・・)それを利用している。 その「恩恵」を受けていることもあるでしょう。
そして、この「ボートの重さ」が軽くなることにより、
「ボートの性能、そのものが変わる」という現象も起こるのです。
ちょっと今日の内容は意味が分からない・・という方もいるかもしれません
次回以降、一つ一つ、もう少し詳しく説明していきたいと思います。
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