暗闇の中で・・・

2019年8月9日

オーストラリアでリバーガイドをしていた時の回想記です♪(⇒過去記事はこちらです)

前回の回想記「ちょっとしたエピソード」で、ラフティングツアー中で、熱帯雨林のジャングルに姿を消してしまい、夜中に発見された客さんの話を書きました。

⇒『突然消えたお客さん・・・』
⇒『突然消えたお客さん・・・』 part2

実は、私も夜のジャングルをさまよった経験があります。

今回はそのときの話です。

「ちょっとしたエピソード」シリーズ第5段。

『暗闇の中で・・・』です。

以前の回想記で、私はラフティングと同様にカヤックにものめり込んでいたことを書きました。
↓この辺ですね(もしよかったら♪)

⇒カヤックにも夢中♪
⇒結婚式当日にも・・漕ぐ♪

ちなみにカヤックとはこういったものです♪

$ラフティング道

その時の場所は、ラフティングの半日コースを行なっていたバロン川です。

バロン川が自宅から車で20分ほどの場所にあったので、暇を見つけてはカヤックを漕ぎに行っていたのでした。

あの日は、午前中のバロン川でのガイドの仕事を終えて、いつものように夕方にカヤックを漕ぎに行ったのでした。

ちょうど、その時期は午前中と、夕方にかけて、バロン川上流のダムから放水をしていて、その時間帯のみ川に水があったのです。

その時間以外は川には全く水が流れていなかったので、激流を漕ごうと思ったら、その時間帯に行く必要があったのです。

私はいつものように、ダムの放水に合わせてバロン川の上流に向かいました。

そして、いつものようにカヤック開始です。 この頃はいつも一人で漕いでいました。

私のその頃カヤックのスタイルは、川を下りながら、「遊べる所」で遊ぶというものでした。

「遊べるところ」というのは、「ホール」や「ウェーブ」と呼ばれるところで、その一箇所にとどまり、カヤックで波乗りをしたり、色々な技をだしたりして遊ぶことです。

イメージとしてはこんな感じですね♪ カヤックをグルグル回したりして遊ぶのです。

$ラフティング道

いつもはちょっと暗くなってきた頃にダムの放水が止まってしまうので、必然的にカヤックも出来なくなってしまいますので、そうなると私はそこで漕ぐのを止め、車をとりに川の上流まで走って戻るのでした。

車はスタート地点に置いてあるので、下流に下って来たら当然戻らなくてはいけないわけです。

といっても距離的には約2キロ程度です。

ただ上流に向かって走るので、若干登り坂になります。ですから、漕いだ後にはちょうどいいランニングとなっていました。

しかし、その日はいつもの時間になっても水が止まる気配はありません。

私はちょうど「ホール」で遊んでいたので、

「お! 今日はラッキー! まだまだ遊べる!!」

と喜んで、ひたすら一人でカヤックでグルグル回っていたのでした(笑)

夜の川というのは、晴れていて月明かりがあったりすると「結構見えるものなのです」

目も暗い場所に慣れてくるので、激流の白い波などは、本当にはっきり見えるので、条件さえ良ければ全然問題なく漕げるものでした♪

(逆に、曇っている夜などは大変危険です)

そのため、その日の私はちょっと調子に乗ってしまい、いつもは18時くらいで川から上がるのですが、ダムも放水していて、晴天の夜だったために、気づいたら20時ほどまで漕いでしまっていたのでした。

「あ・・・、もうこんな時間だ・。明日も朝早いしそろそろ帰ろうかな」

「いや~、今日は放水時間が長くてたくさん漕げたな♪ ラッキーだった!!」

私は、まだまだ漕ぎたい気持ちを抑え、いるものように車を取りに上流まで走ることにしたわけです。

(すみません。もうちょっと長くなりそうなので、中途半端ですが、また次回に続けます)
<→続きはこちらです>