頼れる新人リバーガイド!へ

2019年8月7日

オーストラリアでリバーガイドをしていた時の回想記です♪(⇒過去記事はこちらです)

前回の記事(⇒『リバーガイドは実力主義!? 』)の続きです。

前回の記事で書いたように、当時のオーストラリアでの「リバーガイドの世界」というのは実力主義でした!

まあ、他の人の意見を聞いたら、もしかしたら「それは違う!」という方もいるかもしれませんが、少なくとも私自信はそう感じたのです。

今回は、私がそう思った「きっかけ」となった話しです♪

私が働いていた現地のラフティング会社の規則では、

「新人ガイドは、激流を下る際に一番最初に下ってきてはいけない!」

というものがありました。

これは最初のボートがフリップ(転覆)などしてしまうと、そのレスキュー活動が大変になってしまうのですが、そのリスクを減らそうという意図があるわけです。

つまり、「まだ技術があぶなっかしい新人ガイド」よりは、「おそらく安全にくだれるであろう経験豊かなガイド」に最初に下ってもらい、その後に下ってくる新人ガイドなどのフォローをしてもらうというわけですね。

これは激流を下る時には基本となってくる考え方です。

しかし、実際の現場においては、これがスムーズにできないことがよくあったのです。

例えば、たまたま新人ガイドのボートが激流の入り口付近に一番最初に到達してしまったけど、その新人ガイドを最初に下らせるわけにはいかないので、ほかのベテランガイドが到達するのを待たなければいけない・・・といった感じです。

そんなときは、その新人が「普通の新人」であった場合は、やはり基本どおり最初に下らせずに、そこで待機させます。

しかし、その新人が「誰からも一目置かれる新人」であった場合、 会社の規則上、本当はいけないのですが、

他のガイドから、

「最初に下っていいぞ!!」  

と言われるのでした。

私がトレーニング生の頃、こういった場面を目にし、最初は

「なんであのガイドはまだガイドレベル(肩書きのことです)が低いのに、最初に下っていってしまうのだろう?」

と疑問に思い、近くのガイドにそのことを聞くと、

「あいつはその辺のベテランガイドよりも上手いからいいんだよ!」

「そのほうがみんなのためにも安全だろ?」

「会社には内緒だけど・・・笑}

といった答えが返ってきたのです!

それを聞いた私は、

「お~♪ なんてカッコイイ世界なんだ! そして、あのガイドはなんてカッコイイガイドなんだ!」

と思い、

「よ~し♪ 俺も激流を最初にガンガン下ってもいい新人ガイドになろう!!」

と思ったわけなのでした!

$ラフティング道
(これはバロン川というところの激流「ルースターテール」 ガイドは友人♪)

<→続きはこちらです>