頼れる新人リバーガイド!へ
オーストラリアでリバーガイドをしていた時の回想記です♪(⇒過去記事はこちらです)
前回の記事(⇒『リバーガイドは実力主義!? 』)の続きです。
前回の記事で書いたように、当時のオーストラリアでの「リバーガイドの世界」というのは実力主義でした!
まあ、他の人の意見を聞いたら、もしかしたら「それは違う!」という方もいるかもしれませんが、少なくとも私自信はそう感じたのです。
今回は、私がそう思った「きっかけ」となった話しです♪
私が働いていた現地のラフティング会社の規則では、
「新人ガイドは、激流を下る際に一番最初に下ってきてはいけない!」
というものがありました。
これは最初のボートがフリップ(転覆)などしてしまうと、そのレスキュー活動が大変になってしまうのですが、そのリスクを減らそうという意図があるわけです。
つまり、「まだ技術があぶなっかしい新人ガイド」よりは、「おそらく安全にくだれるであろう経験豊かなガイド」に最初に下ってもらい、その後に下ってくる新人ガイドなどのフォローをしてもらうというわけですね。
これは激流を下る時には基本となってくる考え方です。
しかし、実際の現場においては、これがスムーズにできないことがよくあったのです。
例えば、たまたま新人ガイドのボートが激流の入り口付近に一番最初に到達してしまったけど、その新人ガイドを最初に下らせるわけにはいかないので、ほかのベテランガイドが到達するのを待たなければいけない・・・といった感じです。
そんなときは、その新人が「普通の新人」であった場合は、やはり基本どおり最初に下らせずに、そこで待機させます。
しかし、その新人が「誰からも一目置かれる新人」であった場合、 会社の規則上、本当はいけないのですが、
他のガイドから、
「最初に下っていいぞ!!」
と言われるのでした。
私がトレーニング生の頃、こういった場面を目にし、最初は
「なんであのガイドはまだガイドレベル(肩書きのことです)が低いのに、最初に下っていってしまうのだろう?」
と疑問に思い、近くのガイドにそのことを聞くと、
「あいつはその辺のベテランガイドよりも上手いからいいんだよ!」
「そのほうがみんなのためにも安全だろ?」
「会社には内緒だけど・・・笑}
といった答えが返ってきたのです!
それを聞いた私は、
「お~♪ なんてカッコイイ世界なんだ! そして、あのガイドはなんてカッコイイガイドなんだ!」
と思い、
「よ~し♪ 俺も激流を最初にガンガン下ってもいい新人ガイドになろう!!」
と思ったわけなのでした!
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