『実は・・・』
オーストラリアでリバーガイドをしていた時の回想記です♪(⇒過去記事はこちらです)
「ちょっとしたエピソード」第3段です♪
題名『実は・・・』
その日は、1日コースのタリー川での仕事でした。
オーストラリア、ケアンズのタリー川ラフティングについては、こちらの記事で説明しています♪
↓ ↓
⇒ラフティングシーズン到来♪(オーストラリア、タリー川)
⇒タリー川(Tully川)でのラフティング♪
⇒タリー川はテクニカルなグレード4♪
⇒タリー川ラフティングツアーの1日の流れ
⇒タリー川ラフティングのツアー会社♪
その日は、いつものように日本人のお客さんもたくさん参加していました。 今はケアンズでラフティングをする日本人の方は、昔に比べればかなり減ってしまったようですが。かつては多い時には1日に100人以上も来ていたりしたのです。
そこで、日本人の方には、私のような日本人ガイドがバスの中などで、当然ラフティングに関しての説明などをします。
大きいバスなので、普段はいつもマイクを使って説明をしていました。
ラフティングツアー中の安全面の説明などをするわけです。
ラフティングに着ていく服装、持ち物、「もし、流されたら・・」「もしボートが転覆したら・・・」などという説明をするのですね。
そして、その日の普段と同じようなことを説明し、いよいよラフティングツアーがスタートしました。
日本人の方も多くいたので、ボート数艇に分かれて、激流に漕ぎ出していったのです!
午前中の激しい激流をいくつか通りすぎたところでした。
流れはそんなに激しくないのですが、「そこそこ流れている場所」で、時間があったので、お客さんに、その流れをしばらく流れてもらうことになりました。
その日は暑かったので、みんな、喜んで流れに中に入っていきます。
私のお客さんも、全員すぐに水の中に入って流されて行きました。
そして、私は、
「じゃあ、先回りして下流でお客さんが流されてくるのを待っていようかな」
と思って、ボートを漕ぎ出そうとすると、遠くのほうで、あるオージーガイドが私のことを呼んでいました。
「Hey Keita. ちょっとこっちに来てくれ!!」
そっちを見ると、何やらボートに日本人の女性一人とそのガイドがいます。 そのボートのほかのお客さんは、当然のようにみんな川を流されていってます。
そのガイド「ちょっとこの女性と話してくれ。俺は泳いでいいよと言っているんだけど、俺の日本語が通じないみたいなんだ」
「泳いでくれないんだよ。なんでかな?こんなに暑いのに。水に入ったほうがいいよと、ちょっと説明してくれ」
ということでした。
ケアンズで長年働いているガイドは、簡単な日本語でしたら、みんな使えるようになっていました。
ですから、このオージーガイドが使った「泳いでもいいですよ」という日本語が通じていないとは思えなかったのですが・・・・。
現にほかの人は泳いでいったわけですし・・・。
と思いながらも、私はこの女性に聞いてみました。
「泳いでもいいんですよ。今日は暑いので、たまに水のなかに入って冷やしたほうがいいですよ!」
その女性 「はい、暑いですね(笑) 私も泳ぎたいのはヤマヤマなんですが・・・」
私 「泳げなくても、ライフジャケットつけているので、この程度の流れでしたら沈むことはないので大丈夫ですよ」
その女性 「いえ。私は泳げるので、怖くはないんです」
私の心のなか (じゃあ、なんでだろ??)
そして、その女性が言いました。
「少し流れがあるので、一応大事を取ろうと思って・・・」
私 「大事・・・・ですか??」
その女性 「はい。実は私・・・」
「今、妊娠していて、お腹の中に赤ちゃんがいるんです」
「え???」
「赤ちゃんですか????」
その女性「はい、赤ちゃんです♥ ですからもし何かあったら危ないので♪」
既に、こんなところ下って来ていたんですけどね・・・・。
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