暴走状態!になったラフトボート!
ここ最近は、ラフティグツアーにおいて、
『お客さんに激流の中で、ガンガン漕いでもらうスタイル』の短所、及びそのリスクについて説明しています。(よかったら過去記事も参考にしてください)
- 「漕がせる」ことのリスク(お客さんの漕ぎに関して)
- 「漕がせること」のリスク~その2~ (繊細になってくる角度調整に関して)
- 「漕がせること」のリスク~その3~(角度、及びパワーに関して)
- 「漕がせること」のリスク~その4~(パワー、及びラインに関して)
そして、お客さんに激流の中で漕いでもらうためには、
1.なるべく直線的なライン。
2.曲がるにしても滑らかなカーブを描くようなライン。
3.波やバックウォッシュ(外からの力)を、なるべく正面に近い向きで、受けるようなライン。
を作る必要があるとも説明し、
そのために「微妙な角度調整(繊細な技術)」と「より強いパワー」の両方が必要となってくる理由も説明してきました。
この2つのどちらか一つでも欠けてしまうと・・・。
ボートは暴走状態に陥ってしまうのです。
今回はそんな例を紹介します♪
次の動画を見てください。 激流は最近載せている激流で、やはり四国、吉野川の「大滝」です。
私がガイドしていたボートは、狙っていたラインよりも大きく外れてしまい、「暴走状態」に陥ってしまったのです。
比較の対象として、前回の記事でも使った「通常状態」の動画も連続して載せます。
↓まずは「暴走状態」
↓そして「通常状態」
どうでしょう(笑)
ガイドをしていた私は最後の落ち込みで見事に落水してしまいました・・・。
「ガイド落ち」をしたのは、ここ最近では記憶にありません。 たぶん7~8年ぶりなんかじゃないかと思います。
まあ、この動画で注目して頂きたいのは、私の「ガイド落ち」ではなくて、そこに至るまでの過程です。
一つ目の動画(暴走状態)では、0:08秒当たりで最初の波に当たった直後から、ボートは急に左に曲がり始めてしまい、大きくライン(コース)を外し、そのまま修正することも出来ないまま、最後の落ち込みに突入。
「ガイド落ち」となりました(笑)
こうなってしまった理由を分析したいと思います。
画面から見る限り、考えられる理由はいくつかあります。
1.まずはお客さんの漕ぎが合っていなかったこと。
最初の動画(暴走状態)の0:04秒~0:08秒のお客さんの漕ぎに注目して下さい。
この間、右側の人達は3人中2人程度が、2回~3回漕いでいます。
それに対し左側の人達は誰も全く漕いでいないのです。
ここで、大きく左右の漕ぎのバランスが崩れてしまいました。
私の指示は「全員ガンガン漕いで!!」というものでした。しかし、それが出来なかったのですね。
これは仕方ないです。 お客さんはラフティングが初めてという方も多いので、私の指示通りに漕げないことも多々あるのです。
これも「ガンガン漕ぐスタイル」のリスクの一つということは以前説明しました。
そして、スピードに乗っているが故に、普通でもより繊細で難しくなってくる角度調整が、左右のバランスが崩れたために、さらに難しくなってしまったのです。
この「繊細な角度調整」もこのスタイルのリスクの一つなのです。
この時は「ボートに加わっている力のバランスのバラツキ具合」が「私のボート操作能力の範囲」を越えてしまったのですね・・。
それとは反対に2つ目の動画(通常状態)では、お客さんの漕ぎは、最後まで比較的合っていました。
一旦ラインを外してしまったボートを元のラインに戻すのは至難の技です。
実際にこの時は、私は最初の波でラインが大きくズレてしまったのに、当然気付き、急きょ指示を変更し、「ストップ!!(漕ぐことを)」と叫んでいたのですが、ボートの前の人達には届いていませんでした(笑)
ガンガン漕ぎ続けています!!!
私はなんとかラインを修正しようと試みたのですが・・・
パワー不足でした(汗)
ラインの修正は全くできなく、最後の落ち込みまでになんとか角度だけを修正するのに精一杯だったのです。
私にもっとパワーがあれば、また違う結果になったと思います。
もしくは、もっと鋭い感覚。
例え、片側のお客さんが激流の中、波に当たった瞬間に漕ぐのを急に止めてしまったとしても、それを瞬時に感じる能力が備わっていれば、こんな事態にも対処できたかもしれません。
こんなことが可能なのかどうかは分かりませんが(笑)
しかし、目指さなければ、「そこ」にはたどり着けないことだけはハッキリしています!
目指していこうと思っています。今後の課題ですね♪
「目指す処」に辿り着くためには、もっともっとパワーと技術、感覚が必要なのです!!
(この写真は本文と全く関係ありません(笑)単なる遊びです♪パドルも私が折ったわけではありません。サーフィン中に折れてしまったものですm(__)m)
次回からは「激流の中でお客さんに掴まってもらう(しゃがんでもらう)スタイル」に関して、その長所、短所などを説明していきたいと思います♪
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