”リバーガイド”と”ラフティングレース”での違い
少し間が空いてしまいましたが、
「ラフティンのガイド(リバーガイド)をする際の、操船技術におけるトレーニング方法の一例を紹介する」シリーズの続きです♪
といっても、まだ肝心のトレーニング方法を紹介するところまでいっていないのですが・・・(笑)
ここまでの流れは以下のようになっています。
⇒ボートを移動させる「力」とは?
⇒ボートを動かす基本的な「4つの力」
⇒4つの力の関係
⇒4つの力の関係(その2)
⇒4つの力の関係(その3)
で、今回は先週、ラフティングレース(ラフティング競技の大会)もあったことなので、ついでなので、ちょっと脱線というか補足的な説明を入れたいと思います。
ここまでの記事で、ラフティングの操船技術における「基本的な4つの力」である、
1.川の流れ(水の力)
2.「お客さんの漕ぎ」
3.「ガイド自身のパドルワーク」
4.「慣性力」
の関係(お互いの力の相互関係)というものを”力の合成” ”合力”という視点で説明してきました。
これは主にラフティングのガイド(リバーガイド)としてのものです。
では、これが”ラフティングレース(競技)”の場合だったらどうなるでしょうか??
今回はこの事について簡単に説明したいと思います(私個人の考えです♪)
まず、ラフティングのガイド(リバーガイド)のケースです。
これは今まで説明した通り、その時の状況から、この”4つの力の合力”、つまり最終的にボートにかかる力を予想&把握して、それに合わせて”お客さんへの指示”を出し、”自分のパドルワーク”をすることになります。
結果、その「合力を構成しているそれぞれの力」、そして「その4つの力の合力」が、
例え、どんな方向を向いていようが、どんな強さであろうが、自分の望むものであればそれでいいわけです。
イメージとしてはこんな感じです。
一方、ラフティングレース(競技)では、ちょっと(かなり?)違います。
まず、ここではチームスポーツとなるので、「お客さんの漕ぎ」を「チームメイトの漕ぎ(パドルワーク)」に置き換え、「ガイド自身のパドルワーク」を「自分の漕ぎ(パドルワーク)」と置き換えます
ラフティングレースは当然、競技スポーツなので、タイムを競うわけです!
となると、速いタイムを出すためには、ボートに加える(加わる)力を”なるべく大きく”させたいわけです。
つまり、4つの基本的な力
1.「川の流れ(水の力)」
2.「チームメイトの漕ぎ(パドルワーク)」
3.「自分の漕ぎ(パドルワーク)」
4.「慣性力」
の合力をなるべく大きくするということです。
つまり、
4つの合力の線の長さを一番長くさせる・・・・ということになるわけで、そうするためには
4つの合力の方向をなるべく一緒にする
ということが非常に大切になってくるのです。
こちらのイメージはこんなものとなります。
もちろん、全ての状況で、この4つの力の向きを一緒にする(方向を揃える)・・というのは現実的に不可能です。
実際には「なるべく一緒にさせる」という行為を常にしていくことになります。
もちろん、時には「ある力」に対しては正反対の力を与えなければいけない場合もあります。
4つの合力の強さ、目的地までの距離、コースのリスク、様々な要素を考慮して最終的なライン取りになっていくのです。
しかし、レースにおいては、
「なるべく4つの力の方向を一緒にする」ということに意識を持っていくことには変わりないので、そういった意味では、リバーガイド(ラフティングのガイド)のケースよりも単純明快といえるかもしれませんね。
まあ、「考え方」は単純明快であっても、それをチームで実行するのは、「高度な技術」と「相当なチームワーク」が必要となってくるのですが・・・・
リバーガイドの場合は、先ほども書いたように、タイムを競うわけではないので、別に4つの力の方向をいつも合わせる必要はありません。
最終的な合力を、「自分の望むもの」にすればいいので、4つの力が、まるでバラバラな場合の時も多くなるのです。
この点においては、ラフティング競技とは全く異なってくる点ですね。
ですから、
「それぞれの力の合成具合」という視点で言えば、リバーガイドの操船時のほうがより複雑になっていると言えるでしょう。
(より難しいという意味ではありません)
リバーガイドは、常に自分のボートにかかる「それぞれの力」が、
・どんな方向から来ているのか・・・
・どの方向に向かっているのか・・・
・どのくらいの強さなのか・・・
といったことを感じとり、判断していくわけですね。
これは結構大変です!!
では、この「それぞれの力」を上手く感じ取れるようなトレーニング方法は???
と考えた時に、私が良いと思っている「ある方法」があります。
写真を見れば、普通と何が違うか一目瞭然ですね♪
では、次回以降は、なぜこの方法が良いのか??
その理由を私なりの考えで説明をしていきたいと思います!やっと本題に入ります。
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