4つの力の関係
前回の続きです。
リバーガイド(ラフティングのガイド)の技術習得のためのトレーニング方法の一例を紹介しているところです。(まだ話はそこまで進んでいませんが・・・・)
ここまでの流れは以下のようになっています。
⇒ボートを移動させる「力」とは?
⇒ボートを動かす基本的な「4つの力」
激流を下るラフティングにおいてボートにかかっている力は以下の4つに分けることが出来ます。
1.川の流れ(水の力)
2.「お客さんの漕ぎ」
3.「ガイド自身のパドルワーク」
4.「慣性力」
(前回も書いたように細かく正確に説明すると、もっとたくさんの要素がありますが、ここでは本当に簡単にしてます)
こちらの記事でより詳しく説明しています→「最終的な『ラフトの動き』を構成する要素のイメージ図」
←手っ取り早く図だけ見たい方は左の画像をクリック!
では、今回からは、
この「4つの力」がお互いにどのような影響を及ぼし合っているのか?
その関係性は?
という事についてこれも簡単に説明していきたいと思います♪
「力」と「力」の関係といったときに、皆さんは何を思い出すでしょうか?
おそらく・・・『物理』、『ベクトル』などを思い浮かべる方が多いのではないでしょうか?
そうです!
このラフティングの「力の関係」の場合も、昔、中学の?物理で習った『力の合成』のやり方を使うのです♪
『ベクトル』とは、「大きさ」と「向き」を持つ量のことを指します。
ですから、ラフティングのおける「水の力」「お客さんの漕ぎ」「ガイドのパドルワーク」も全て、「大きさ」と「向き」をもった力なので、これらも全て「ベクトル」の一つと考えていいでしょう(と思います)
まあ、ここでは難しい響きの「ベクトル」は使わずに、単に「力」と表現することにします(笑)
でもって、『力の合成』なのですが、これは単に「ある力」と「それとは違う力」が合わさったときに、どのような「別の力」になるのか?ということです。
そして「ある力」と「それとは違う力」が、合わさったものを、その2つの力の「合力」と言いますね。
今後の記事では、この『合力』という言葉を良く使いますので、ここのところを良く確認しておいてください♪
さて、その『合力』の求め方なのですが、コレは簡単です!
ちょっと物理の話しになってしまうのですが・・・(笑)
まず、ある「力」を『線』で表すとします。
その『線』の向きは、その「力」の向き(方向)そのものを表し
その『線』の長さは、その「力」の大きさを表します
つまり、線が長ければ長いほど、その「力」は大きいということなのです。
図で確認してもらったほうが解りやすいですね!
次の図を見てください。
AとBの力は「力の向き」は一緒です。
しかし、A のほうが線が長いので、その「力」の大きさもAのほうが大きいということなのです。
で、この2つの「合力」の求め方なのですが、これは簡単です。
単純にAとBの線をつなげればいいだけなのです♪
(物理を知っている方、当たり前過ぎてすみませんm(_ _)m 一応、確認です♪)
イメージはこちら。
これは、AとBの力の向きが一緒なので、このように簡単なのですね。ようするに「足し算」すればいいのです!
ちなみに「向きが正反対」の場合は、逆に「引き算」するだけです。
下の図のようなイメージです。
この場合は、お互いにその「力」を打ち消し合う(=相殺して)形になります。
より大きい力を持っていたAの、「Bに相殺されなかった部分」が残ったというわけです。
この時の力の向きは、やはりAと同じです。
これは、運動会などでの「綱引き」をイメージしてもらえればいいですね♪
そして、問題は「別の方向」を持った2つの力の合成なのですが・・・
長くなってしまったので、またそれは次回。
なんだか物理の説明で終わってしまいました・・・。
そんなこと知っているよ!!!という方。本当にすみません。
(でもこの考え方は非常に重要なものなのです!)
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