4つの力の関係(その3)
今回のシリーズでは、主にラフティンのガイド(リバーガイド)をする際の、操船技術におけるトレーニング方法の一例を紹介していいきます。(まだ本題に入っていません・・・その前の補足説明の段階です)
ここ最近の記事では、
「力の合成」「合力」というものを紹介してきました。紹介といっても、中学で習った内容なので、覚えている方も多かったでしょう。
ここまでの流れは以下のようになっています。
⇒ボートを移動させる「力」とは?
⇒ボートを動かす基本的な「4つの力」
⇒4つの力の関係
⇒4つの力の関係(その2)
では、今回は
ラフティング(お主にリバーガイドの)操船技術における「基本的な4つの力」
1.川の流れ(水の力)
2.「お客さんの漕ぎ」
3.「ガイド自身のパドルワーク」
4.「慣性力」
のそれぞれ力を、一つ一つ合成していってみましょう。
(細かく正確に説明すると、もっとたくさんの要素<風、重力など>がありますが、ここでは本当に簡単にしてます)
こちらの記事でより詳しく説明しています→「最終的な『ラフトの動き』を構成する要素のイメージ図」
←手っ取り早く図だけ見たい方は左の画像をクリック!
もう、おわかりのように、
4つの力を合わせた「合力」が最終的にボートにかかっている「力の向き」と「大きさ」になるわけです♪
では、まず「川の流れ(水の力)」は、ボートに対して、下のような向きと大きさ(=線の長さ)を持っているとします。
そして、次に、
ボートに対する「お客さんの漕ぎ」の力の大きさ(=線の長さ)と向きは下の図のようになっているとします。
この2つの力の「合力」は、次のようになります。(この2つの力を2辺とする平行四辺形の対角線ですね♪)
仮に、ボートにかかっている「力」が、この2つだけであれば、最終的にボートにかかっている力の向きと大きさ(=線の長さ)はこのようになるわけです。
しかし、ここにさらに2つの力を合成します♪
まずは、「ガイド自身のパドルワーク」の力の向きと大きさ(=線の長さ)が下のようであったとします。
そして、この力を、それまでの合力(川の流れ、お客の漕ぎ)と合成すると、こうなりますね。
そして、最後に「慣性力」を加えます。 ボートにかかっている「慣性力」の向きと大きさが以下のようであるとします。
この「慣性力」とこれまでの「3つの力の合力」を合成します!
やっと完成です!
上の図のオレンジ色の線が、この状況において、ボートが受ける力の向きと大きさ(=線の長さ)となるわけです。
ボートが最終的に進む向きと、その力の強さとも言えます!
(川底、陸地に対しての・・・です)
もちろん、実際にはこんな簡単にはいきません。
なぜなら、これらの「力の向きと大きさ」というものは、その一瞬、一瞬で常に変化していくためです!
もし「それぞれの力が常に一定である」と仮定するなら、上の図のようになるのかもしれませんが・・・。
実際の現場(激流)においては、常にそれぞれの「力の向きと大きさ」が変化しているため、(⇒ガイドが意図的に変化させるわけでもあります)ガイドは、その瞬間の変化を感じとって、それに適した「操船技術」を使っていかなければいけないわけです。
しかし、その一瞬一瞬では、上のような「力の関係」になっているので、このことを頭に入れておくことが非常に大切になってくるのです。
(あくまでも私個人の考えですよ♪)
というわけでまた続きます。
次回以降、ようやく本題に入ります(笑)
久々にたくさん書くと疲れますね
読んでくださった方。どうも有難うございます♪
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