瀬で漕ぐタイミング-問題点(レースラフティングの可能性 part4)

2019年8月23日

前回の続きです。「レースラフティング」における”今後の可能性”として、個人的な勝手な意見を書いています(笑)

以前のテーマ「レースラフティングにおける運動エネルギー」の「おまけ」として書いているものですが、ここまでの流れは以下のようになっています。

ちなみに、以前の「レースラフティングにおける運動エネルギー」はこちら。かなり専門的なので、読むのは大変でしょうが興味ある方はどうぞ(笑)
『レースラフティングにおける運動エネルギー』編

前回は、現時点でのレースラフティングにおいては、激流の中でチームメンバーが基本的には「常に同じタイミングで漕いでいる」とし、私個人的には、

  • 各ポジションでもって、その時その時の絶好のタイミングでもって漕げば、もっと効率よくボートを激流のなかで進めることが出来るのでは??
  • 各ポジションで「最も水を掴める位置」&「最も水を掴めるタイミング」」でもって漕ぐようにすれば、各選手のパドリングのロスがなくなり、結果的に、もっと速く激流を漕ぎ抜けることができるのでは??

ということを書きました。

しかし、これを実現するには、いくつかの”大きな問題”が存在するのです。

まずは、物理的な問題です。

バラバラのタイミングで漕ぐことにより、各選手のパドルがぶつかり合ってしまうという問題が起こります。

前回紹介した動画をもう一度載せておきましょう。

見てもらえれば分かるように、各選手の間というものはそんなに広いわけではありません。

もし、自分の前の選手のパドリングの「漕ぎ終わり」のタイミングで、自分が「漕ぎ始め」てしまうと、お互いのパドルが接触してしまうことが可能性が高くなってしまうのです。

実際にこのようなことはよく起こります。

激流の中でタイミングがズレてしまい、選手同士のパドルが激しくぶつかり合ってしまうのです。

そうなると時には、パドルに穴が空いたりして泣きそうになったりします・・・

特に新しいパドルに穴が空いてしまったときには最悪です(笑)

なによりもパドルが接触するということは、それだけで「パドリングワークの無駄」がそこで生まれているということです。

こうならないようにするためには、選手同士のパドルが交錯してしまう場合にでも、お互いが接触しないように漕がなければいけません。

例えば、1人がボート側面に沿ってのすぐ近くを漕ぐときには、もう一人はボートの側面からやや離れた位置を漕ぐようにするとか・・・。

ようするにパドルの軌道の位置をお互いにズラすというイメージです。

実践するにはかなり難しいでしょうが・・・

そして、もう一つの「大きな問題」

これこそが本当に問題となってくるのですが、

どうやって、このような完璧なコンビネーションをチームメンバーで(4人、6人)でつくり上げるか・・・・という問題です。

  • 各ポジションでもって、その時その時の絶好のタイミングでもって漕げば、もっと効率よくボートを激流のなかで進めることが出来るのでは??
  • 各ポジションで「最も水を掴める位置」&「最も水を掴めるタイミング」」でもって漕ぐようにすれば、各選手のパドリングのロスがなくなり、結果的に、もっと速く激流を漕ぎ抜けることができるのでは??

 

と書きましたが、これはあくまでも、

  • 激流の中でボートを効率よく進ませるときの「ボートの運動エネルギー」を減少させない!
  • 激流の中を進んでいく「ボートの運動エネルギー」をより適切に維持&供給し続ける!

 

ということが絶対条件となってきます。

バラバラに漕ぐことで、それらの力が、上手く「ボートの運動エネルギー」に変換されなければ何の意味もないのです。

目的はあくまでも「激流の中をもっと効率よく&速く進む」ということなのですから。

ごめんなさい。

ちょっと中途半端ですが次回に続けます。

<→続きはこちらです>