ケアンズでの「日本人リバーガイド像」その2

2019年8月7日

オーストラリアでリバーガイドをしていた時の回想記です♪(⇒過去記事はこちらです)

前回(⇒ケアンズでの「日本人リバーガイド像」とは? )の続きです。

オーストラリアで働いているときの、他の国々のガイド達から見たケアンズでの「日本人ガイド像」について書いています。

前回書いたのは、

その1 「日本人はみんな良い奴だ」でした(笑)

これは日本人ガイド達の、主に性格や日頃の勤務態度からきているものですね♪

そして、今回は主に技術面での「日本人ガイド像」です。

その2 「ケアンズの日本人ガイドは、高いスキルを持っている!」

これも沢山のガイドが言っていました。

確かに、我々日本人ガイドというのは、外国人のガイド達に比べると、全体的に「技術派」という人が多かったと思います。

(もちろん、外国人ガイド達の中にも、高い技術を持っている人達はたくさんいます)

これは、他の分野のスポーツと同じなのかもしれませね。

他のスポーツでも、一般的な「日本人選手のイメージ」というのは、「技術的にはトップクラス」といわれているものが多いと思います。

スポーツ以外の分野でも、同様のことが言えます。

この「高い技術」というのは、やはり日本人の特徴というか、得意分野なのでしょう♪

が、しかし・・・

若い頃の私は、この「褒め言葉」というべきものを、100%自分の中で喜んで受け入れたわけではありませんでした!

「お前たちは、高い技術を持っている!」

確かに、言われて気分の悪くなる言葉ではありません。

(ほとんどの人からの)本当に本心から出た言葉だと思います。

ですが、その言葉の裏側には、

「技術では高いものを持っているが、パワーは無いな・・・」

「技術では負けるが、パワーでは全然俺たちのほうがあるぞ!」

というニュアンスを含んだものもあったのです。

(まあ、彼らオージーや、キウィの人達が、生まれつき日本人よりも大きな肉体、筋肉量を持っているのは、紛れもない事実ですが・・・)

ガイドになった頃は、まだ十分な英語力もなかったので、彼らの言葉を完璧に理解できたとは思っていませんが、その言葉のニュアンスといったものは、話している表情、雰囲気から十分に感じることができたのです。

もちろん、全部がそうではありません。

そういうものもあったということです。

自分で言うのもなんですが、ほとんどのガイドは、ケアンズで働いていた自分達日本人ガイドのスキルに敬意を払ってくれていたと思います♪ 

あるガイドは私に、

「俺はお前らのような細かいスキルはないけど、その代わりにパワーだけはある。だから、その技術不足をパワーでカバーできるようにしているんだよ」

といった感じで、自分を客観的に分析したうえで、私達のことも同様に分析してくれている人もいました。

しかし、そこはやはり外国です。なかにはいわゆる「日本人嫌い」というガイドも、たま~に存在しました(笑)

まあ、これはもう仕方ないです・・・

向こうでは、日本人は「外国人」なのです。これはどこの国に行っても、同じようなことはあるでしょう。

ですが、そういう人から発せられる、ちょっと人をバカにした言い方の

「日本人は技術はあってもパワーがないな!いざという時にはやっぱりパワーだよ!」

という言い方が私は好きではありませんでした。

正直、私は日本人ガイドの中ではパワーあるほうでしたが、同期の中にはそうでない人もいました。

ある外国人ガイドが、その日本人の同期のガイド姿を見て、ちょっとバカにするような感じの言い方をするの聞いて、私は同じ日本人として決して気分の良いものではなかったのです。

当たり前ですね!

そして、当然のようにある感情、思いが私の中に芽生えてくるのです!

そうです!

「技術は当たり前だけど・・・」

「パワーだって負けないよ!!」 

この「パワーへのこわだり」というのも、私が以前の記事(⇒「日本人リバーガイド」)で書いた

「オーストラリアでの『日本人ガイド』という枠を越えて、このラフティングの世界で上に行きたい!」

という想いの中の一つの要素となったのです。

目指していたのは『技術』+『パワー』というわけですね。


(ケアンズでガイド時代の私です)

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