アドレナリン全開!
オーストラリアでリバーガイドをしていた時の回想記です♪(⇒過去記事はこちらです)
前回(⇒ロック・シザーズ・ペーパー )の続きです♪
Behana Creekを下りはじめた私達4人のグループにの目の前には、激流がどんどん迫ってきます!
もう全員アドレナリン全開です!!
これは、もうなんて表現したらいいのでしょうかね・・・。
この表現が正しいのかどうかわかりませんが、ランナーなどがなる「ランナーズハイ」に近いような感覚なのかもしれません。
激しい激流を下れば下るほど、気分が高揚してくるような感覚です
しかし、それでも、危ない所、危ないリスクが存在する所では、誰か一人が下るときには、必ず他の数人がロープを持って待機するという「セイフティーカバー」をしっかりと行ないながら下っていきました。
しかし、この「セイフティカバー」というのが、結構時間がかかるのです。
一人が下ってくるのを、他のメンバーがロープを持って岩の上などに立って待機するので、カヤックから、その度に降りて、川岸、岩の上を歩いて移動しなければいけないからです。
それを一人、一人、計4回することになるので、そのような危ない激流が続くときには、本当に時間がかかります。
そうすると・・・、若いカヤッカーの集まりです(1990年代後半の話です。笑)
アドレナリン全開で、気分も高揚しているせいもあって、そのうち「とても危険な考え」 が頭の中に浮かんできてしまうのです!
「いちいち降りるのも面倒だな・・」
「まあ、大丈夫だろ・・・」
「このまま行ってしまえ!」
最初は、みんな頭の中で、そんな考えが浮かんできても、まだ『理性』のほうが勝ちます。
「そんなことをしたら、万が一のときには危険だ。死んでしまうかもしれない・・・」
そんな考えと、
「いや~、まあ大丈夫だろ!死ぬことはないだろ!行っちゃえ!!」
という『衝動』が、常に頭の中で戦っているのですが、なんとか『理性』が『衝動』を押さえ込んでいるといった感じです。
そんなとき、口火を切るのは、
やはり「特攻野郎クリスチャン」でした!!
目の前が、落ち込み(滝)になっているのはわかるのですが、それがどのくらいの高さがあるのか、全く見えない場所がありました。
でも、感覚でなんとなく「結構高い・・」というのは感じられます。
さらに、その滝の下はどんな風になっているのか全くわかりません・・・。
私達4人は、漕ぎながら、一瞬お互いの顔を見つめ、「どうする??」と話しました。
そこでクリスチャンです。
「I go!」(俺は行くよ♪)
と一言残し、
すっと滝の下に消えてしまいました!
私達「おい!」
「俺たちも行くしか無い! 続け!!」
で、他の3人もクリスチャンに続き、
滝に突っ込んでいったのでした(笑)
このBehana Creekは本当に、色々な形状をした激流があり、本当に楽しく興奮したものです。
あるところでは、流れが大岩の真下に完全に入っている場所がありました。普通に下れば、カヤックごとその大岩の真下に入ってしまう可能性があります。
大変危険な箇所なので、最後の手段としては、カヤックを担いで川岸を歩いて、その場所をパスするしかないのですが、みんな、なんとかして「カヤックで下りたい。なるべく歩きたくない」という想いが強かったので、なにか方法を考えます。
みんなで、しばらく「うーん・・・」
さすがのクリスチャンもここでは「うーん・・・・」
そこで私が閃きました!
「危ない大岩のちょっと上流に、なめらかな岩の斜面があるから、思いっきり漕いで、あの斜面に乗り上げて、そこから滑り落ちればいいんじゃない?」
みんな「上手くできるか?」
私「多分、大丈夫だと思うよ」
みんな「OK。じゃあ、それを見せてくれ。keitaが成功したら、俺達も行くよ」
その時の写真が、これです。
写真では、あまりその迫力が伝わらないのですが、結構な落差があります。
写真の右奥のほうから、漕ぎだして、思いっきり岩壁に乗り上げて、滑り落ちてきたところですね。
写真には、写っていないのですが、この横に大きな岩があって、その下に流れのほとんどが入り込んでいたのです(アンダーカットと言います)
今、思い出しても、ワクワクするような本当に楽しいひと時でした。
家族がいる今では、同じ事はできませんが(笑)
ディスカッション
コメント一覧
まだ、コメントがありません