アドレナリン全開!

2019年8月9日

オーストラリアでリバーガイドをしていた時の回想記です♪(⇒過去記事はこちらです)

前回(⇒ロック・シザーズ・ペーパー )の続きです♪

Behana Creekを下りはじめた私達4人のグループにの目の前には、激流がどんどん迫ってきます!

$ラフティング道
(私です♪)

もう全員アドレナリン全開です!!

これは、もうなんて表現したらいいのでしょうかね・・・。

この表現が正しいのかどうかわかりませんが、ランナーなどがなる「ランナーズハイ」に近いような感覚なのかもしれません。

激しい激流を下れば下るほど、気分が高揚してくるような感覚です
$ラフティング道
しかし、それでも、危ない所、危ないリスクが存在する所では、誰か一人が下るときには、必ず他の数人がロープを持って待機するという「セイフティーカバー」をしっかりと行ないながら下っていきました。

しかし、この「セイフティカバー」というのが、結構時間がかかるのです。

一人が下ってくるのを、他のメンバーがロープを持って岩の上などに立って待機するので、カヤックから、その度に降りて、川岸、岩の上を歩いて移動しなければいけないからです。

それを一人、一人、計4回することになるので、そのような危ない激流が続くときには、本当に時間がかかります。

そうすると・・・、若いカヤッカーの集まりです(1990年代後半の話です。笑)

アドレナリン全開で、気分も高揚しているせいもあって、そのうち「とても危険な考え」 が頭の中に浮かんできてしまうのです!

「いちいち降りるのも面倒だな・・」

「まあ、大丈夫だろ・・・」

「このまま行ってしまえ!」

最初は、みんな頭の中で、そんな考えが浮かんできても、まだ『理性』のほうが勝ちます。

「そんなことをしたら、万が一のときには危険だ。死んでしまうかもしれない・・・」

そんな考えと、

「いや~、まあ大丈夫だろ!死ぬことはないだろ!行っちゃえ!!」

という『衝動』が、常に頭の中で戦っているのですが、なんとか『理性』が『衝動』を押さえ込んでいるといった感じです。

そんなとき、口火を切るのは、

やはり「特攻野郎クリスチャン」でした!!

目の前が、落ち込み(滝)になっているのはわかるのですが、それがどのくらいの高さがあるのか、全く見えない場所がありました。

でも、感覚でなんとなく「結構高い・・」というのは感じられます。

さらに、その滝の下はどんな風になっているのか全くわかりません・・・。

私達4人は、漕ぎながら、一瞬お互いの顔を見つめ、「どうする??」と話しました。

そこでクリスチャンです。

「I go!」(俺は行くよ♪)

と一言残し、

すっと滝の下に消えてしまいました!

私達「おい!」

「俺たちも行くしか無い! 続け!!」

で、他の3人もクリスチャンに続き、

滝に突っ込んでいったのでした(笑)

このBehana Creekは本当に、色々な形状をした激流があり、本当に楽しく興奮したものです。

あるところでは、流れが大岩の真下に完全に入っている場所がありました。普通に下れば、カヤックごとその大岩の真下に入ってしまう可能性があります。

大変危険な箇所なので、最後の手段としては、カヤックを担いで川岸を歩いて、その場所をパスするしかないのですが、みんな、なんとかして「カヤックで下りたい。なるべく歩きたくない」という想いが強かったので、なにか方法を考えます。

みんなで、しばらく「うーん・・・」

さすがのクリスチャンもここでは「うーん・・・・」

そこで私が閃きました!

「危ない大岩のちょっと上流に、なめらかな岩の斜面があるから、思いっきり漕いで、あの斜面に乗り上げて、そこから滑り落ちればいいんじゃない?」

みんな「上手くできるか?」

「多分、大丈夫だと思うよ」

みんな「OK。じゃあ、それを見せてくれ。keitaが成功したら、俺達も行くよ」

その時の写真が、これです。

$ラフティング道

写真では、あまりその迫力が伝わらないのですが、結構な落差があります。

写真の右奥のほうから、漕ぎだして、思いっきり岩壁に乗り上げて、滑り落ちてきたところですね。

写真には、写っていないのですが、この横に大きな岩があって、その下に流れのほとんどが入り込んでいたのです(アンダーカットと言います)

今、思い出しても、ワクワクするような本当に楽しいひと時でした。

家族がいる今では、同じ事はできませんが(笑)

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