「フリップ=失敗」という図式
オーストラリアでリバーガイドをしていた時の回想記です♪(⇒過去記事はこちらです)
前回(こちら⇒『あの日から!』)の続きです。
当時、私はラフティングツアー中の「ノーフリップ」というものにこだわっていました。
ノーフリップとはフリップ(ボートが転覆すること)しないことです。
もちろん、ツアー中には、比較的安全にフリップできる場所もあるので、そういう場所ではお客さんの要望によってはフリップしてましたが♪
例えばこんな感じで
しかし、通常の場所では、つまり「フリップしたら危ない場所」では
「絶対にフリップはしない!」 と決めてガイドしていたのです。
(オーストラリアのタリー川というのは「転覆したら危ない場所」だらけの川でした)
これはもちろん、ラフティングツアーに参加しているお客さんの安全のためであることは、言うまでもありません。
私が働いていた会社では、「決められた数カ所」以外の所での、故意のフリップというものは禁止されていました。
この「決められた数カ所」というのはもちろん「比較的安全にフリップできる場所」となります。
つまり、その他の全ての激流においての「フリップ」は、全て「失敗」と言えるわけです!
極めて単純明快です!
川によっては、フリップしても比較的安全なところが多いという川もあります。
そういった川では途中でフリップしても、「失敗してのフリップ」なのか「半分故意でのフリップ」なのか他の人には分からないことがあります(まあ、そのシーンを近くで見れれば大概はわかりますが・・)
ガイドによっては本当は失敗してフリップしたのに、「いや~、あれはわざとフリップしたんだよ!」という人もなかにはいます(笑)
しかし、ほとんど全ての場所での故意のフリップが禁止されていたタリー川では、
フリップ=失敗
という図式がハッキリとしていたわけなのです。
言い換えれば、オーストラリアのタリー川では、どれだけフリップするかしないかが、そのガイドの実力を判断する材料の一つといえたわけです。
つまり当時の私は、
フリップの数=ガイドの実力(レベル)を示すものの一つ!!
と考えたわけだったのです!
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