リバーガイドの掟「JUG!」
オーストラリアでリバーガイドをしていた時の回想記です♪(⇒過去記事はこちらです)
前回の記事で、ビールを飲むときには「JUG(ジャグ)」と呼ばれる大きな容器で、みんなで飲むことが多いと書きましたが、
この「ジャグ」という言葉。
リバーガイド(ラフティングのガイド)にとっては、「嫌な響き」でもあり、時には「ものすごくいい響きを持つ言葉」でもあるのです♪
どういう事かといいますと、
ラフティングツアー中に、ボートが転覆した場合、もしくはガイド本人がボート外に落水してしまった場合、そのガイドは、
「その日働いているガイド全員に、ビールを買わなければいけない!」
というある意味恐ろしい・・・、そして嬉しいルールがあったのです(笑)
向こうでよく飲んでいたビールは「XXXX」ですね。これで「フォーエックス」と読みます♪ Xが4つですね! ケアンズがあったクイーンズランド州産のビールです。
もちろん、これはあくまでもガイド間で行われてきた「古くからある慣習」であって、会社が定めた規則などではありません
しかし、ガイド全員がしっかりと守っていましたね
私が働いていた会社では、
ボートが転覆したらジャグを2杯。
ガイドが落水した場合はジャグを1杯。 というルールでした。
向こうではツアーが終わると、お客さん達と一緒にバーが併設されている休憩所に移動し、そこでツアーの映像を見ながら、ビールなどを飲んだりするのです♪
そのバーで、その日自分の犯してしまった「ジャグ」を買うわけですね
最初の頃は給料も安いものですから、転覆などしてしまったら大変です!
その日の給料のかなりの部分が「ビール代」で減ってしまうことになりますから(笑)
しかし、自分では買いたくありませんが、他の人の「ジャグ」は嬉しいわけです!
誰かが、川で転覆などすると、みんな、嬉しそうにそのガイドに向かって、
「JUG!!」と叫んでいました!
1日コースが催行されていたタリー川では、ほぼ毎日のようにボートが転覆していたり、ガイドが落ちていたので、ツアー後のバーでは、いつも誰かしらの「ジャグビール」が置いてありましたね(笑)
転覆の数が多いときには、それこそ「飲みきれないほどのジャグビール」がバーのカウンターに並んでいたものです!
ガイドだけでは、とても飲みきれないので、そんな時には、ツアーのお客さんに「どんどん、飲んでいいですよ♪」と言って手伝ってもらっていました(*^_^*)
しかし、今考えてみると、これ仕事中にみんなでビールを飲んでいたことになりますね(笑)
この辺はさすがオーストラリアといったところでしょうか♪
いや、リバーガイドだけかな・・
(ツアー後のバーにて♪)
<→続きはこちらです>
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