リバーガイドの掟「JUG!」

2019年8月6日

オーストラリアでリバーガイドをしていた時の回想記です♪(⇒過去記事はこちらです)

前回の記事で、ビールを飲むときには「JUG(ジャグ)」と呼ばれる大きな容器で、みんなで飲むことが多いと書きましたが、

この「ジャグ」という言葉。

リバーガイド(ラフティングのガイド)にとっては、「嫌な響き」でもあり、時には「ものすごくいい響きを持つ言葉」でもあるのです♪ 

どういう事かといいますと、

ラフティングツアー中に、ボートが転覆した場合、もしくはガイド本人がボート外に落水してしまった場合、そのガイドは、

「その日働いているガイド全員に、ビールを買わなければいけない!」

というある意味恐ろしい・・・、そして嬉しいルールがあったのです(笑)

向こうでよく飲んでいたビールは「XXXX」ですね。これで「フォーエックス」と読みます♪ Xが4つですね! ケアンズがあったクイーンズランド州産のビールです。

もちろん、これはあくまでもガイド間で行われてきた「古くからある慣習」であって、会社が定めた規則などではありません

しかし、ガイド全員がしっかりと守っていましたね

私が働いていた会社では、

ボートが転覆したらジャグを2杯。

ガイドが落水した場合はジャグを1杯。 というルールでした。

向こうではツアーが終わると、お客さん達と一緒にバーが併設されている休憩所に移動し、そこでツアーの映像を見ながら、ビールなどを飲んだりするのです♪

そのバーで、その日自分の犯してしまった「ジャグ」を買うわけですね

最初の頃は給料も安いものですから、転覆などしてしまったら大変です!

その日の給料のかなりの部分が「ビール代」で減ってしまうことになりますから(笑)

しかし、自分では買いたくありませんが、他の人の「ジャグ」は嬉しいわけです!

誰かが、川で転覆などすると、みんな、嬉しそうにそのガイドに向かって、

「JUG!!」と叫んでいました!

1日コースが催行されていたタリー川では、ほぼ毎日のようにボートが転覆していたり、ガイドが落ちていたので、ツアー後のバーでは、いつも誰かしらの「ジャグビール」が置いてありましたね(笑)

転覆の数が多いときには、それこそ「飲みきれないほどのジャグビール」がバーのカウンターに並んでいたものです!

ガイドだけでは、とても飲みきれないので、そんな時には、ツアーのお客さんに「どんどん、飲んでいいですよ♪」と言って手伝ってもらっていました(*^_^*)

しかし、今考えてみると、これ仕事中にみんなでビールを飲んでいたことになりますね(笑)

この辺はさすがオーストラリアといったところでしょうか♪

いや、リバーガイドだけかな・・


(ツアー後のバーにて♪)
<→続きはこちらです>