ログブックには「感情」も♪
回想記です♪(⇒過去記事はこちらです)
前回の続きです。
私がオーストラリアでガイドをしていた時に、「どうしたら、ラフティングをもっと上手くなれるか?」と考えて、そのために行なってきたことを前回から紹介しています。
そのひとつは「ログブック」だということは前回の記事で書きました。
今回はそれに付け足しです!
ログブックに書く主な内容は前回説明しました(あくまでも私個人のケースです)
が、もう一つ肝心な事を忘れていました!
それは、その日、その激流、そのガイディングについての「自分の感情」を書くことです!
もしくは「自分の感情」に何かしらの影響を与えた事柄や理由を書いてもいいと思います。
そうすることによって、その時の「自分の気持ち」や「感情」を、ログブックを見た時に簡単に思い出すことが出来るようになり、その時の状況もより明確、鮮明に蘇ってくるのです♪
これが、ただ単に客観的な事柄だけを記録しているログブックだと、あとから読み返した時に
「あれ?これは何だったっけ???」となってしまうことがあるのです。
なんでもいいと思います。自分のガイディングはもちろん、他のガイドのガイディング。その日の印象に残ったお客さんについてでもOKですね♪
↓例えばこちらの私自身が書いたログブック(当時は英語で書いていました)
文字が小さくて読めないと思いますが(しかも汚い・・・)、この日は半日コースのバロン川でのガイドだったのですが、水量が多く、ツアーが催行できるギリギリのところでした。
そのため、一番の難所「ルースターテール」では、基本的に一つのボートに対し、ガイドが二人乗り込む「ダブルガイド」という形式が取られていました。
(これは当時の話しです)
会社の規定でそう決まっていたのです。
難所のルースターテールまでは、各ボートにガイドが一人ずつ乗っています。
ですから、ルースターテールの上に全てのボートを川岸に停め、そこから、お互いパートナーを組んで、一つのボートに乗り込むわけなのです。
しかし、当然、全てのボートを「二人のガイド」で行うため、一度下ったガイド達は、再び上流に歩いて戻ってきて、また違うボートをガイドしなければならず、かなり時間がかかるシステムとなっていました。
その日は、ガイドの数が奇数で、ペアを組むと当然一人余ってしまう状態でした。通常だったら、それでも誰かが余分に回数をこなし、必ず二人組みのペアを作るのですが、
この日のトリップリーダー「ポール」は、時間がかかるのを嫌がったのか、
「Hey Keita. You are all right by yourself, aren’t you??」
(ケイタ、お前は一人で大丈夫だろ??)
と私だけ、一人でガイドしろと言ってきたのでした!
私 「なんで、トリップリーダーのお前じゃなくて俺なんだ??」
と一瞬思いましたが(笑)、これは自分を信頼してくれている証拠です。
私はそれが嬉しくもあり、
「Yes! No problem!! (うん!問題ないよ!!)」と答え、
こういった状況のときのために、前々から秘かに考えていた新しいルートを通って、無事に「ルースターテール」を下ったのでした。
上の写真のログブックには、その時に通ったラインがイラストで示してあるのです。
ログブックの日付を見ると1999年となっているので、もう13年以上も前の出来事です。しかし、このログブックを読むと、この日のことがいまだにハッキリと記憶として残っているのです。
これも、私が一人で任せてもらえたという「嬉しい感情」を引き起こした出来事を記録したおかげだと思っています。
せっかく記録に残すのであれば、読み返して「ちゃんと思い出せる記録」にしたほうがいいですよね!
以上、もしよかったら参考にしてください♪
↑この日の写真は確かこれです。これはルースターテールではありませんが。ちゃんと覚えているもんですね!
ディスカッション
コメント一覧
まだ、コメントがありません