告げられた「ガイド試験」!!
回想記です♪(⇒過去記事はこちらです)
前回の記事までは、私が「ガイド養成のトレーニングコース」を卒業し、実際のラフティングツアーでのトレーニングを再開したときの話しを書きました。
『実際のお客さんのタイミング』に最初は戸惑っていた私でしたが、2~3日ほどで、ようやく慣れることができ、トレーニングコース以前と同じような感覚を取り戻すことが出来たのです。
その方法というのは簡単です♪
それは「常に余裕を持ってボートを操作する」 ということでした。
この「余裕」というのは、物理的スペースであったり、時間であったり、ボートの角度であったりします。
「実際のお客さん」が漕ぎ始めるタイミングや、漕ぐ強さ、漕ぎのバラツキなどを考慮し、
常に「余裕をもたせたライン取り」をするわけです。
もし、「お客さんの漕ぎ」に何か自分の予想を下回る要素があっても、それを上手くカバーできる余裕ということもできます。
これとは反対に「ギリギリのところ」で操作をしてしまうと、何か不都合なことが起こった際に、修正の効かない事態に陥ってしまう可能性が高いのです。
上手いガイドほど、その「余裕」というのを、その時のお客さんのレベルに合わせて的確に作っているものなのです。
これはあくまでも「ラフティングツアー」での話しです。
「ラフティング競技」では全く反対となります!
競技においては「なるべくギリギリ」」のところでボートを操作します。
ここで言う「ギリギリ」というのは色々な要素の「ギリギリ」です。
「余裕」=「時間のロス」「距離のロス」 となってしまうケースが多いからです。
ですから、「ギリギリのところでいかにボートをチームで上手く進ませるとか」いうのがラフティング競技とも言えます。
ちょっと話しがそれてしまいました・・
私は、その「余裕の作り方」=「感覚」を、なんとか再び取り戻すことができたのです。
そんなわけで、トレーニングコースを終えて2週間ほどが過ぎた頃でしょうか。
あるときコースディレクターであったピーターのボートに乗る日がありました。ピーターももちろん「リバーガイド」の一人だったのです。
そして、このピーターが「ガイド試験」の唯一の試験官でした(1997年当時)
ちなみにリバーガイド試験のことを「ショットガン」とオーストラリアでは呼んでいました。
ピーターを横に乗せた私は、
「ここで上手くガイドできれば、ショットガンを受けさせてくれるかも??」と思い、張り切ってその日のガイドに臨んだのです。
その日は絶好調でした♪
自分の中でも「会心の出来」とも言えるもので、ツアー後にピーターが私のところにやってきて、
「Keita。今日のガイドはすごく良かった。今度オレが川に出てくる時にショットガンをするぞ」
と言ってきたのでした!
私 「やった!! ついにショットガンだ!!」
「これに受かればついに『リバーガイド』だ!」
ようやく、ここまでたどり着けました!
ラフティングのガイド(リバーガイド)を夢見て、オーストラリアに単独渡ってきたのが1996年7月。
それからもうすぐ11ヶ月が経とうとしていた1997年6月。
私はついに「あと一歩」のところまで来ていたのです。
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