海での日々
回想記です♪(⇒過去記事はこちらです)
前回の続きです。(⇒こちらです)
ラフティング会社からの連絡を待つ間、スキューバダイビングをしようと考えた私は、ダイビングのプロと認められる「ダイブマスター」までのライセンスを取得することにしたのです。
別にダイビングを楽しむだけなら、最初の「オープンウォーター」だけを取れば、あとは
自由にダイビングを出来たのですが、
「どうせやるなら何か資格になるようなものを取りたい」
と思ったわけです。
なにより日本からラフティングのガイドになるためにケアンズまで来たものも、2つの会社に断られた形になってしまい、とりあえず
「ここで何かしなくては・・」
と焦っていた気持ちも少しあったのかもしれません。
しかし、結果的にここでダイビングの世界に入ったことは私にとって素晴らしい体験をすることになりました♪
ケアンズに一人で来て、語学学校などにも行ってなかったので、誰も友達がいませんでしたが、ダイビングを始めたことにより、現地での友達も出来ていきました。
(この写真は自分がダイビングしている姿の唯一の写真です)
ダイビングの講習自体もすごく楽しかったですね♪
講習を受けていると、プールも空き時間に自由に使ってよかったので、休みの日でも暇があるとプールに入って、実技の練習をしたり、
ただ単に水中深くに停止した状態でプカプカ浮いている状態を楽しんでいました。
前回も書きましたが、水中で浮いている感覚がすごく好きだったのです。
印象的だったのは「レスキューダイバー」のトレーニングで「遭難者を探すというシナリオ」を行なっているときです。
探す役と遭難者を交代で行うわけですが、通常、ダイビングをするときは必ずペアを組みます。安全上一人でダイビングをすることはできないのです。
ただこの時の遭難役は、あらかじめインストラクターが指定した場所の海底に一人でじっと待っているというものでした。
それを他の受講者がチームを組んで捜索するという実習なのですが、ほかの受講者はもちろん私の場所を知りません。
通常10分くらいで見つけてもらえるのですが、そのときは20分たっても誰も私を見つけてくれません(笑)
私は、自分が吐く空気が水面に上がっていく様子を海底に仰向けに寝転んで眺めていました。
この「空気が水面に上がっていく様子」がとても好きだったので、最初のうちは
「気持ちいいな~。あまり早く見つかってしまうとつまらないな~」
などと思っていましたが、10分たっても15分たっても誰も来ず、やがて20分を過ぎる頃には
いい加減空気を見るのにも飽きてきて
「早く見つけてくれ~。何してんだ??」と思うようになってきました。
インストラクターからは「あまりにも遅かったら自分で上がってきていい」と言われていましたが、
「もう少し待ってみよう」と思っていると、太陽が隠れてきたのか、水中に入る日光が少なくなり辺りが急に暗くなったのです。
暗い海底というのはあまり気持ちのいいものではありません(笑)
「サメでも来て襲われたらどうするか・・・」などと、冗談交じりに自分で考えていました。
しかし・・・
よもやこの想像が、のちに現実に起こるとはこの時は思ってもいませんでした!
引っ張ってすみません(笑) このダイビングの話は1996年当時のものなので、今のライセンスの仕組みとは違っているかもしれません。念のため。
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