どっちに向けるべきか?「ノースジョンストン川」

2019年7月23日

今回はキャンプ地での恐怖シリーズ最終章です♪

前回までの記事はこちらになります。

⇒キャンプでの恐怖とは・・・。

⇒出発前の最後の仕事・・。

前回のトイレ掃除後の「みんなが出したもの」が入ったプラスチック製の容器(樽状のものです)の話には続きがあります。

前の記事にも書いたようにノースジョンストン川でのラフティングツアーは基本的に

「持ってきたきたものは全て持ち帰るツアー」なので、「出したもの」も全て持ち帰るのです!

その樽状の容器を自分のボートにくくりつけるわけですが、ここで1つ問題が起こります。

その樽状の容器の口の部分をどっちに向けるべきか・・・?

荷物はボートの中で、ガイドする自分とお客さん達の間に積みます。

$ラフティング道

↑こんな感じです♪ 「樽状の容器」というのは写真で言うとガイドしている私の前にある青色の容器と同じようなものです。

実際に「出したもの」が入っていたものはもっと「口の部分」が小さいものですが。ですから、この写真の時には、私のボートに「出したもの」は積んでいません(笑)

他の誰かが積んでいたのでしょう。

それで、容器の形状の問題で「口の部分」を真上とか真下に向けることは出来ません。となると、その「口部分」は

自分の方に向けるか

それとも、お客さんの方向に向けるか、そのどちらかになるわけです。

なぜ、こんな事を悩むのかというと・・。

基本的に容器の口の部分はキャップで閉まっていますので、普通は外れることはありません。しかし、激流を下るラフティングにおいては、思わぬ事態が起こり、その容器に強い力が働きキャップが壊れる可能性もあるのです。

私は実際にそのような状況を目にしたことはありませんが、他の先輩ガイドから昔、ラフティング中にそのキャップが外れとんでもない目にあったガイドの話を聞かされていました(汗)

「ケイタ。くれぐれも注意しろよ」と笑顔で教えてくれました(笑)

私は考えました。

万が一お客さんに「出したもの」が降り注いでしまっては申し訳ないな・・・と。

しかし、お客さんにはその樽状の中身を知らせてはいません。特に教える必要もありませんから・・・

そこで私は再び考えます。

「お客さんは知らない・・」

「お客さんは知らない!」

そして、

 「万が一キャップが外れて中身が自分の飛んできて、その結果危ない激流中のガイドが疎かになっては、お客さんの身が危なくなってしまう」

「そうだ!ここはゲレード5を含む激流だ」

「安全第一だ!決して自分の為ではない・・・・」

という結論にいたりました!

というわけで、「口の部分」を自分に向けてガイドしていたことは一度もありません・・

おかげ様で安心してガイドに専念することが出来ました(笑)

という昔の思い出話でした♪

思ったより長く書いてきた「ノースジョンストン川シリーズ」ですが次で最後です。
→こちらです「North Johnstone川での心残り・・」