クロス(ラフティング技術)
今回もラフティングの技術についての説明です。
前回は「リーン」という技術についての説明をしました。
(→こちらの記事です)
ホールが作っているバックウォッシュにボートを食われないようにするための技術です。(ホールとバックウォッシュがわからない方はこちらの記事を参照♪)
さて、今回は前回の質問の答えです!
みなさん、答えはわかったでしょうか?ヒントはボートの左前(正面から見て右前)の選手と書いたので、もう一度、映像を見て頂いた方はたぶん気づいたのではないでしょうか?
なんの話?っと思っている方がいましたら前回の記事から読んでみてください♪ →こちらです
では、もう一度同じ動画を載せます。
0:20秒過ぎから注目してください。
日本チームがホールのなかを右岸から左岸に向かって横切ります。
ここで流れに対し横向きとなっているボートは、バックウォッシュ(上流に戻る逆流)によって、その場に止まり、さらにボートの右側を持ち上げられます。
そして、ボートの左側が、上流からぶつかってくる流れに食われそうになるため、当然「リーン」を使ってます。
具体的には左側の選手が右側に移動するのですが、ここで日本チームの左前に座っていた鈴木達也選手は、「リーン」のほかにもある技術を使ってます。
パドル(持ち手を変えずに)を逆サイドである右側(下流側)に入れているのです
つまり 「体重を右側に乗せる」プラス「パドルで下流側の水をつかむ」というわけです。
こうすることにより、ボートが流れに食われるリスクをより減らすことが出来、さらにより早くボートを行きたい方向に移動させることが出来るのです。
このような技術をラフティング競技では「クロス」呼び、そしてこのような行為を「クロスを入れる」などと呼んでます。
もともとはカヌーなどで使う技術ですが、それをラフティングに応用したケースです。
もちろん、いつも使えば良いというわけではありません。ラフティングのボートはカヌーよりも大きいため、クロスを入れるためには、それだけ選手のアクションが大きくなります。
場合によってはそれが裏目に出ることもあるためです。
しかし、このケースでは鈴木選手の使ったクロスが非常に効果を発しました。
さすがは日本が世界に誇るバウマンの2トップの一人!といったかんじですね。
「バックウォッシュ」上での「リーン」については、次回ももう少し説明します。
<→続きはこちらです>
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