なぜラフティングのボートは転覆するのか?
前回の記事(→こちら)でラフティング競技中にも選手がボートの外に落水したり、ボートごと転覆することもあるという話をしました。
今回はなぜそのようなことになってしまうのか簡単に説明したいと思います。
その前にもしラフティング競技って何?という方がいましたらこの記事から読んでみてください♪
なぜ、選手は落水したり、ボートが転覆してしまうのか?
これはまず誰が考えてもわかると思うのですが「バランスを崩してしまうからです!」
その人自体のバランスだったり、ボート全体のバランスだったりします。
もし川の激流が全く平坦なものであり、スムーズに真っ直ぐ流れるものであったなら、通常バランスは崩しません。
ま、それはもともと激流とは呼びませんが・・笑
ようするに、ある川の流れ、そして流れの構造が人そしてボートのバランスを崩させるのです。
それらに当てはまるものにはいくつかあるのですが、代表的なものに「ホール」というものがあります。
文字通り「穴」なのですが、川の流れのなかには川底の形状によって、「穴」のように窪んでいる場所があります。
そういう場所では、上流から流れ込んできた水が一度下方に落ちこみ、それが上方に再び戻ってきます。そしてさらに上流に戻ってくるのです。
分かりにくいでしょうか・・。グルグル回っている洗濯機の水の流れをそんまま横に置き換えて想像してみてください、笑
その上流側に再び逆流してくる流れのことを「バックウォッシュ」と呼びます。
次の動画を見てみてください。
2010年にオランダの人口コースで行われた4人乗りラフティング世界大会の映像です。
スラロームのブラジル男子の2本目です。
橋のちょうど下にあるのがホールです。専門用語ではちょっと落差のあるホールなので、「ドロップホール」と表現することが多いです。
真上から見ているので分かりやすいと思いますが、白く泡立って上流に逆流しているのが、バックウォッシュです。
ブラジルチームはこのホールが作っているバックウォッシュによりボートのバランスを崩され、あやうく落水?という状況になってしまいました。
なんとなくイメージはつかめたでしょうか?
では、次はもう少し激しい映像を紹介します(笑)以前、私が働いていたオーストラリアのタリー川の映像です。
映像の中では、人が落水したりボートが転覆してりしています。
この時にボートがバランスを崩している原因は様々です。
今回説明したホールだったり、岩などの障害物だったり、もしくは水の流れだったり・・
長くなってきたので続きはまた次回にします♪
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