ラフティング世界大会史上、最も激しかったH2Hのレース!?

2019年7月9日

ここ何回か、ラフティング競技のH2H種目について説明してきました。

そもそもラフティング競技ってなに?という方は、こちらの記事の動画を見てみてください。

実際のレースでのH2Hの動画(2011年ラフティング世界大会、日本vsドイツ)をお見せしましたが、
あんなにパドル同士が激しくぶつかって折れたりしないの?と感じるかたもいるかもしれません。

結論からいうと、パドルはけっこう折れます!

こちらの動画をご覧ください!
これは2013年にニュージーランドで開催された世界大会における
「ブラジル vs チリ」の一戦です!

おそらくラフティング世界大会史上、最も激しかったH2Hの一つでしょう!!

激しいですね・・・まさに男同士の意地のぶつかり合いです!!
感情、闘志むき出しの闘いでした!!

お互い南米のチーム同士ということでライバル意識もあったのかもしれませんね。

よく見ると、途中でブラジルチーム左前の選手のパドルが折れてしまっています。
これはチリの選手とのパドル&体での接触により折れてしまったのでしょう。

2011年の世界大会において、当時日本代表だった私は、チリと準決勝で対戦し負けてしましました。
あの時のチリは全く「H2H強国」とは認知されておらず、負けた私達はその強さに驚いたものです。

スピードそのものは速くなかったのですが、その当たりの強さときたら・・
まさに衝撃的なものでした(笑)

しかし、このH2Hの動画のように、パドル同士がぶつかって折れることは通常あまりありません。

パドルが折れるケースとして最も多いパターンは、漕いでいる時に、パドルが水中にある岩に強くぶつかったときや、急激にパドルにものすごい力が何らかの形で加わった時です。

なんらかの形というのは、水圧だったり、ボートの重さ事態だったりします。単純に腕などの筋力だけで折れることはまずありません。

極まれにそういう人も海外のチームにいたりしますが・・・

なんにせよレース中にパドルが折れると大変です。通常は予備パドルをボート内に積んでおきますが、取り出すのに多少時間がかかりますし、ここ一番の大事な瞬間に折れてしまうととりかえしのつかないミスにも繋がったりするのです。

それに金銭面でのダメージも大きいです・・・笑

レースで使うようなパドルはだいたい一本3万~4万円するからです。

人によっては、1日に2本折ってしまうことも・・・。

でも、一般の方が普通にラフティングを楽しむくらいなら、安くて比較的強度のあるパドルがあるので、そんなに心配はいらないと思います!

<追記>
2019年現在は、このH2Hのルールが改正され、全く違う内容となりました!
新H2Hについては、またの機会に書きたいと思います。
ちなみに現行のH2Hは、こちらの動画で見ることができます!