レースラフティング R4(4人乗り)とR6(6人乗り)の違いとは?

2019年8月22日

ここ最近、長く書いてきた「レースラフティングにおける運動エネルギー」ですが、一応前回の記事で一段落させました(笑)

かなり専門的で小難しい話となっていますが、レースラフティングにおいては非常に重要な事を説明しています。

もし興味があれば読んでみてください。
『レースラフティングにおける運動エネルギー』編

さて前回の記事の最後に、レースラフティングにおいては

  • 大切なのはカーブしていく際に、「ボート自体の方向の変換」と共に「その運動エネルギーの方向の変換」を適切に行うということ。
  • その方法とは、おそらく沢山あり、「ボート自体の方向の変換」と共に「その運動エネルギーの方向の変換」を適切に行う事が出来るならば、より速いタイムでコースを下れる方法を選択すれば良い。

 

という私の個人的意見を書きました。

このテーマでは、その方法の一つとして「カービングターン」というものを紹介し、その”理論”なるものを書いてきました。

しかし、くどいようですが、それはあくまでも「方法の一つ」なのです。

他にも方法はたくさんあるでしょう。

例えば、前回までの記事ではR4(4人乗り)での映像を用いて、その「運動エネルギーの方向の扱い方」というもの紹介して来ました。

しかし、これがR6(6人乗り)となると、「同じこと」をしても同じ結果は生まれません。

これは、レースラフティングを知っている人ならば、よく考えてみれば簡単に理解できることですね。

なぜなら4人乗りと6人乗りでは、まずボートの大きさが違います(ちゃんとした国際ルールに沿えば)。

さらにボートの重さも当然異なってきますし、乗り手の合計体重も”二人分”違うわけです。

 

 

もっと具体的に言うと、前回までの記事では、4人中3人が維持&生み出している「運動エネルギー=推進力」を、カーブの外側の後ろの選手が、「パドルと水による壁」を作り出し、そのカービングターンを仕上げている・・と書きました。

これを6人乗りで、6人中5人がボートの運動エネルギー(推進力)を維持&生み出し、同じようにカーブの外側の後ろの選手が、「パドルと水による壁」を作り出したとしても、「同じ種類のカービングターン」をすることは出来ないのです。


なぜなら、壁を作り出す位置(ボートに対する相対的な位置)がまず異なります。

4人乗りでのほうが、よりボートの真ん中に近い位置となります。6人乗りでは、それよりもややボートの後方よりとなります。

さらに、もっと細かく言えば、パドルのボートに対する「相対的な大きさ」も異なりますね。

4人乗りのほうが”大きく”、6人乗りのほうが”小さい”です。(両方で同じ種類のパドルを使っていると仮定します)

比較イメージはこんな感じです。

 

しかし、これは「大した問題」ではありません。

なぜならしつこいのですが(笑)、

  • 大切なのはカーブしていく際に、「ボート自体の方向の変換」と共に「その運動エネルギーの方向の変換」を適切に行うということ。
  • その方法とは、おそらく沢山あり、「ボート自体の方向の変換」と共に「その運動エネルギーの方向の変換」を適切に行う事が出来るならば、より速いタイムでコースを下れる方法を選択すれば良い。

だからです。

条件、状況が違うのであれば、それに応じて、その方法を変えればいいのです♪

そう考えれば、自然に「数ある方法の一つ」くらい頭に浮かんでくるのではないでしょうか?

いや、「一つ」だけではなく、それを実現する可能性はもっともっと出てくるのではないかと思います。

では、次回以降は私自身が個人的に考えている「その可能性」というものをいくつか書いていきたいと思います♪

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