意思伝達のプロフェッショナル?!

2019年8月6日

前回(⇒『SR4!』)の続きです。

先週末に四国の徳島県にて開催されたロープレスキュー大会について書いています。

この大会は、各地から集まった消防士のチームが、ロープや様々なレスキュー器材を用いて、その状況に応じた「レスキューシステム」を作成したり、もしくはその知識、技術を競う大会です。

ここで言う「レスキューシステム」というのは、ロープやその他の器材を用いて、安全に要救助者(救助が必要な人)をレスキューできるようなシステムのことです。(まあ、絶対安全というのはないのですが・・・)

水難救助の場面でも、その場所・状況によってはこのような技術が必要になってくる場面も出てくるかもしれません。

実際に作成されたシステムの一部です♪
↓ ↓ ↓
$ラフティング道

ラフティング道

こんな感じで、その状況によっては、そのシステムというものは本当に複雑になってくるので、それを短時間で安全に作るためには、かなりのチームワークが必要となってくるのです!

で、そこで消防士さん達はというと、前回も書いたのですが、

カッコよかったですね♪

何がカッコよかったのかというと、システムを作成している最中の、

「チーム内での意思疎通、意思伝達、意思決定」

これがすごかった!!

もちろん、普段トレーニングを積んでいる消防士さんといえども、今回のような高度な技術、知識を要する競技においては、作成したそのシステムに、ちょっとしたミス、不備があるのはごく当たり前です。

時間や相手チームとも戦っているわけですから!

しかし、「こんなものを作るぞ!」

と決断するまでの、その意思決定の早さ。 

一度決断してからの、チーム間での意思疎通、その意思伝達のスムーズさ。

これがすごかったのです。

これは、非常に難しいことだと思います。

ラフティング競技においても、「チーム力」というのが大切なのは言うまでもないのですが、これがまた難しいんです(笑)

「一つ」のボート内で、複数の人間が漕いでるわけですから、複雑に流れの激流の中で、全員の意思、意識、感覚が完全に一致するというのは本当に至難の業なのです。

以前に、この辺の記事で書いてます♪

⇒数式によるラフティングチーム論
⇒5+5+5+5=10??
⇒ラフティングチーム論 part3

一人の選手が「ここは~~~だ!」と思って、そのように漕いだとしても、それがうまく他の選手に伝わらないケースもよくあるのです。

一人一人の個々の能力は高いのに、チームとしてはいまいち・・・・というチームは、このようなケースに陥っている場合が多いでしょう。

私が、今回の大会を通じて、消防士さん達のすごさを感じ取ったのは、まさにこの点なのです。

互いの意思伝達の「流れ」というものが、非常にスムーズでした。

まるで、「チームの意思」という

”エネルギーのようなもの”が、各選手の間を、力強く、それでいてスムーズに流れていたのです。

そう、まさに”エネルギー”です。

ちょっと前に”ラフティング競技における運動エネルギー”という記事を書いていたのですが、ここでも”エネルギー”です(笑)

ラフティング競技においては、そのボートの運動エネルギーの扱い方というのが非常に重要になってくると書きました。

かなりマニアックな記事なのですが、もし興味がありましたらどうぞ♪(全部読むのは大変ですよ・・・笑)

⇒『最終回~レースラフティングにおける「運動エネルギー」~ 』

消防士さん達の意思伝達のエネルギーの力強さ、そのスムーズさ。円滑さ。

これはまさに本物。プロでしたね!

(<→続きはこちらです>

ラフティング道
(プロの集団です♪)