リバーガイドのステータス♪(ケアンズ当時の話)

2019年8月12日

オーストラリアでリバーガイドをしていた時の回想記です♪(⇒過去記事はこちらです)

前回の続きです。

私は、オーストラリアでガイドし始めた頃、次の3つのことを、当面の目標としていました。

1 フリップ(転覆)しないこと

2 日本人でありながらもトリップリーダーになること

3 ノースジョンストン川でのトリップに参加すること

今回は3について簡単に説明します♪

この「ノースジョンストン川」というのは、2~4日間のラフティングツアーで、ヘリコプターで川まで行って、キャンプしながら激流を下ってくるというものです。

$ラフティング道
(ノースジョンストン川での激流「マッッシュルーム」 ガイドは私)

このツアー内容については、以前にいくつか記事を書いていますのでよかったらどうぞ♪

⇒こちらのページにまとめてあります

上のリンク先の記事でも書いているのですが、このノースジョンストン川というのは、グレード5の激流を含むラフティングツアーでなのです。
(川のグレードについても上のリンク先で説明してます)

簡単に言えば、グレード5というのは”難しい、激しい”激流というものになります。

私達が普段ガイドしていたバロン川、タリー川というものは通常水位ではグレード3~4の川でした。

ですから、当然ガイドとしては、

「グレード5を含むノースジョンストン川に行ってみたい」と思うわけです。

でも、このノースジョンストン川でのツアー。 いつも開催しているわけでもありませんでした。

年に数えるくらいだったのです。

多い時で5回くらい。年によっては0という年もありました。

理由は、色々あったようですが、一番の大きな理由は、ダムの全くない自然の川なので、ラフティングに適した水量が流れている時期というのが本当に限られたものだったのです。

ですから、そのツアーに参加できるガイドも必然的に限定的になってくるのです。

グレード5の激流。しかも、そのノースジョンストン川というのは、そのアクセスにヘリコプターを使用することからも分かるように、

川までのアクセスというものがほとんど無いのです!

$ラフティング道
(こんな感じで荷物をヘリにぶら下げます。私は左端)

ちゃんとした道路がないので、仕方なくヘリを使っているのです。ということは、もし川でなんらかの事故が起こった時には、すぐに救援が来ることは非常に困難な状況なのですね。

ということは、実力不足のガイドだと、なんらかのトラブルを起こす可能性が高くなってしまうので、このツアーに参加できるガイドというのは当然ある程度「認められたガイド」になるのです。

ガイドの中にはもう何年も働いているけど、一度も参加したことのないガイドというのも沢山いたのでした。

このノースジョンストンのトリップに参加することは、当時、ガイドのなかでは”ある種のステータス”のようなものでもあったのです!

ですから、このノースジョンストンのツアーになるべく早い段階で参加できるようになりたいと私は考えたのでした。

日本人の方でこのツアーに参加する人は、ほとんどいませんでした。

ケアンズには、私が働いていた会社の他に、もう一社ノースジョンストン川でツアーを行っている会社があったのですが、そちらの方には、ほんとたま~に来ていたようですが、私達の方にはまず来なかったのです。

私が在籍していた13年間で日本人の方がそのツアーに参加したのは、記憶上では2回。たったの4人です(笑)

それも私がガイドになったばかりの時です。1997年のころですね。

その時には、もちろん私もガイドをしました。ですから、実を言うと、私はガイドになってすぐにノースジョンストンのツアーに参加していたのです。

しかし、これはもちろん日本人のお客さんが参加していたというのが大きな理由です。

もし、日本人のお客さんがいなかったら当時ガイドになったばかりの私は参加することは出来なかったでしょう。

私は、日本人のお客さんがいない時にも(99%いないのですが・・・)、このノースジョンストンのトリップに参加できるガイドに早くなろうと決めたのでした♪

<→続きはこちらです>