レースラフティングにおける「運動エネルギー」 の基本原則

2019年8月18日

前回から始まったテーマ、「ラフティング競技(レースラフティング)における運動エネルギー」の続きです。

このテーマはラフティングの競技である「レースラフティング」をする上で、非常に重要な要素となってきますので、なるべく細かく丁寧に、段階を追って説明していきたいと思います。

⇒前回の記事

今回も簡単に説明します♪前回の記事で、

動いているボートには「エネルギー」が備わっている』

と書きました。

では、動いていないボート(静止しているボート)はどうなのでしょうか??

この場合は、このボートの運動エネルギーは0あると言えます。

だって、動いていませんから(笑)

これは前回紹介した運動エネルギーの公式からも簡単にわかると思います。

K= 1/2mv ²

(Kが運動エネルギー、mは物体の質量、vは速さです)

 

静止しているということは、そのボートの速度は0です。

ということは上の公式でv=0 となるので、その運動エネルギーKも0となります。簡単ですね♪

つまり、ボートが動き始めて・・・イコール、速度が出始めて、そこで初めてボートに運動エネルギーが生まれるのです。

このボートの運動エネルギーを生み出す力とは、ボートを移動させている全ての力です。

 

「漕ぐ」というパドリングはもちろんのこと、川の上にいるなら、ボートを流している「川の流れ」「風」 などですね。

とりあえず、ボートを移動させている全ての力が、そのボートの「運動エネルギー」を生み出しているというわけです。

ただ、このブログ記事で、全ての要素を考慮して「運動エネルギー」を説明するのは、あまりにも難しい・・・・

ですから、これからの説明において「運動エネルギー」といった場合には、基本的に川などの「流れ」のあるところではなくて、

*流れの全くない、そして風も全くない静水という状況に限定して説明していきたいと思います!

 

ようするに、最初にそのボートを移動させる要素(初動を与える力)というものは、漕ぐ(パドリング)以外には存在しない・・・

最初にまず漕がなければそのボートは全く移動しない・・・ということです。

OKでしょうか?

さて、この状況においてボートを移動させる力は、「漕ぐ」」ことだけです。

移動しないことには、「速度」も生まれませんから、ボートの運動エネルギーも0のままです。

つまり、漕ぎ始めて、初めてボートに運動エネルギーが生まれるのです!

最初は速度も遅いので、運動エネルギーの値は小さいです。

例えば、K= 1/2mv ² において、速度vの値を1としてみましょう。

すると運動エネルギーKは、0.5mとなります。(mは物体の質量です)

そして、徐々にスピードが上がってきて、速度vの値が2となりました。
すると運動エネルギーKは、2となります。

さらに速度が上がり、そのボートの最高速度v=3に達しました。
すると、運動エネルギーKは、4.5mとなります。

速度が上がるにつれて、そのボートの運動エネルギーも大きくなってくるのが分かります。

速度0のときは、運動エネルギーは0
速度1のときは、運動エネルギーは0.5m
速度2のときは、運動エネルギーは2m
速度3のときは、運動エネルギーは4.5m といった具合ですね。
(mの値は全て同じです)

この時のイメージ図としてはこんな感じとなります。

 

 

ボートに生まれた運動エネルギーが、赤い円●です。

速度が上がるにつれて、ボート内の赤い円も大きくなっていきます(運動エネルギーが増幅している)

そして、ボートが最高速度に達したとき、その赤い円も最大となります。

なんとなくイメージできたでしょうか?

イメージできない???

まあ、これはあくまでも私個人の頭の中でのイメージですので、イメージ出来ない方は申し訳ないですm(_ _)m

とりあえず、ここでおさえておきたいことは

ボートの速度が上がるにつれて、そのボートの運動エネルギーも増幅していく!!

 

ということです!

今回はここまでです。次回に続きます。

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