渾身のハイサイド！
前回まで、ボートが岩に当たって転覆するケースを紹介し、またそれを防ぐにはハイサイドという技術が必要であると説明しました。
ハイサイドって何？という方は前回の記事を参考にしてみてください →こちらです♪
ハイサイドは岩に当たった時だけ使うわけではありません。ホールのバックウォッシュなどにボートが食われてしまったときにも使います。
「ホール」と「バックウォッシュ」についてはこの２つの記事を参考にしてください。
もともとは、ボートが流れに食われないようにリーン（こちらを参照♪）という技術を使うわけですが、それでも食われてしまう事もあるのです。
そのような状態のときに、伝家の宝刀「ハイサイド」を使用するのです。
そうしなければ、フリップ（転覆）してしまうかもしれませんので（笑）。
下の写真は2010年オランダでの世界大会での日本男子チーム（ラフティングチームテイケイ）のハイサイドです。
ホールを横切るときに、リーンが甘かったのかボートはバックウォッシュに食われ大きく傾いてしまいました。危うく転覆!?という場面です。
ボートの角度が７０度くらいまで傾いてしまっています！
ここで渾身のハイサイドです！
かっこよく書いてますが、内心はけっこう焦ってます。写真でものすごく変な顔をしてるのが自分です。心の中では、
「頼む～！ひっくり返るな～！」と叫んでいます（笑）。
この時はこのハイサイドが効き、無事にフリップ（転覆）せずに済みました。あそこでフリップしたら、あのときの世界大会優勝はなかったかもしれません。
いや～、まさに渾身のハイサイドでした！