『では、こうしましょう!』
オーストラリアでリバーガイドをしていた時の回想記です♪(⇒過去記事はこちらです)
「ちょっとしたエピソード編」です♪
前回(『さあ、どうする!?』の続きです。
オーストラリア、、ケアンズのラフティングツアーで、日本から来たハネムーンカップル7組14名を2つのボートに分けなくてはいけない状況になってしまった時の思い出話です。
7人組を2つ作らなくてはいけないため、どこかのカップルさん1組を別れさせなくては」いけない状況になってしまい、その日トリップリーダーだった私は困ってしまったのです。
私はとりあえず、ダメもとで聞いてみました。
「どなたか、別々のボートに乗っても構わない。というカップルさんはいませんか??」
たまに、こういったお願いを受け入れてくれるカップルさんもいるのです。
しかし、その日はやはり、
お客さん「・・・・・・・・・」
私、「別々に乗っても結構楽しいと思いますよ~!(たぶん・・・・)」
お客さん達の表情は、
「ハネムーンで来てるのに、そんな人達いるわけないじゃん・・・」
て感じで私のほうを見ています。
私、「やっぱりいないよな・・・。早くしないと・・」
ほかのボートは既に川に移動し、練習を始めています。 私達も早く行かなくてはトリップ全体が遅れてしまうのです。
私はいつもの手を使うことにしました!
「では、別れて乗ってくれたカップルさんには、ラフティングのツアー写真を1枚プレゼントします! 1枚1000円くらいしますよ!!」
当時は、まだデジカメというものが無かったので、会社専属のカメラマンが途中で写真を撮って、ツアー後に現像してそれをお客さんに販売していたのです。
物でつる作戦ですね♪
友達同士で来ているグループには、この作戦は結構効果的だったのです。
しかし、それでも反応はありません・・・。
私 「では写真2枚ではどうですか??? 2000円相当ですよ!!」
お客さんは、お互いの顔を見つつ、やはり「・・・・・・・・・」
私 「じゃあ、思い切って3枚付けます!これでどなたかお願いします!」
ダメでした・・・。
私はもう仕方がないと思い、あまりやりたくなかったのですが、「最後の手段」を提案するしかありませんでした。
「最後の手段」 それは「じゃんけん」です!
私 「では、もうこれはどうしようもないので・・・。ジャンケンしましょう!」
「負けたカップルさんには、申し訳ないですが・・。写真は3枚付けますので!」
通常でしたら、大概この辺で、お客さんも
「じゃあ、仕方ないな・・」って感じであきらめてジャンケンしてくれるのですが、その日は、それでもみんな、
「え~、ジャンケン・・・。負けたら最悪ですよね。なんとかならないんですか?」
と聞いてきます。
私の心の中 「ごめんなさい。どうにもなりません・・」
私は、もう強引にジャンケンで押し切ろうと思いました。
「もう、ほかに方法はありません・・・。すみません、ジャンケンしましょう!恨みっこなしです!」
「では、代表者の方。前に出てきてください」
さすがに、みんなあきらめたのか旦那さん達が前に出てきてくれました。
しかし、その後ろで何人かの奥さんは、もう、ものすごく不安な顔をしていて、中には泣きだしそうな女性もいました・・
私の心の中 「あ~、あの女性の旦那さんが負けたら、あの人は多分泣きそうだな・・・」
「そうなるとボート全体の雰囲気もいやな空気になってしまうな・・・」
実は以前に、同じような状況で、あるカップルさんが負けてしまって奥さんが泣いてしまったことがあったのです。
(その時は結局、ほかの人が代わりに分かれてくれたのですが・・・)
私の心の中 「結局、これでは別れたカップルさんも、別れなかったカップルさんたちも気持ちよくラフティングは楽しめないな・・・」
「一組のカップルさん別れるだけだけど、結局は全員が思いっきりラフティングを楽しむことは難しくなってしまうな・・・」
「やっぱり全員がハッピーにならないとな~」
「全員が・・・・」
「ん?? 全員が・・・・」
「全員が!!!」
私はとっさに思いつきました!
「では、こうしましょう!」
「このままジャンケンしても、たぶんあまり良くないです!」
「なので・・・」
「いっそのこと、全カップルが別れましょう!」
果たしてこの提案は受け入れられるのでしょうか??
てわけでまたまた続きます♪
<→続きはこちらです>
ディスカッション
コメント一覧
まだ、コメントがありません