長良川WWF~初日を終えて~

2019年8月4日

前回までの続きで岐阜県で開催された「長良川WWF」の大会レポートです♪

初日の午後に行われた2種目目の「H2H」。

大会当日の朝に初めて集まった即席チーム「クラウド6」でしたが、短い時間での練習(ウォーミングアップ)を集中して行い、なんとか戦える状態まで持っていったのでした。

初戦、2回線と勝ち進み、準決勝に進みました。

準決勝の相手は「テイケイ」!

私が去年まで在籍していた古巣チームです。

国内唯一のプロチーム。もちろん国内最強です。


(私が在籍していた時。これは2010年。オランダの人口コースにて)

私が在籍していたころのメンバーとはだいぶ異なり、全く新しい新生テイケイとなってましたが、彼らは毎日厳しい練習をおこなっているプロチームです。

相手にとって不足はもちろんありません。 私達「クラウド6」はテイケイと戦えることを、みんな嬉しく思っていました♪

テイケイにとっては、普通にやっていれば私達「クラウド6」に負ける要素は全くありません。

しかし、彼らもさすがにプロ。

油断することなく全力で私達との勝負に挑んできました。

その時の動画です。


RaftingTeamGratiasさんのサイトより引用させて頂いています)

スタート直後に私達「クラウド6」の前に飛び出た「テイケイ」は、私達の当たりにも屈しることなくそのまま進み、ゴールまで漕ぎ抜いたのでした。

画面を見ると分かると思いますが、私達「クラウド6」の漕ぎと「テイケイ」の漕ぎを比べると、明らかにテイケイのほうが、

ボート全体としての、メンバー全員の力の合わさり具合の完成度が高いのが分かるでしょう

私達「クラウド6」も即席チームとしては、かなり上出来に「パワーポイント」を合わせることが出来たと思いますが、日々の練習から築きあげてきたものにはかないませんでした。

これはある意味当たり前ですね。

日々の膨大な量の練習があって初めて、その後の効率良い練習が出来るようになってくるのです(と思います)

私達「クラウド6」には仕方ないことですが、そして残念なことですが「チームとしての日々の練習」というものがありませんでした。

ここで、この戦いの裏話を一つ♪

実は私達「クラウド6」のスタートダッシュはボートが左の方に急激に曲がってしまうという挙動でした。

ですから、私達にとってはこの「H2H」での種目においては、相手の右側からスタートするほうが、都合が良かったのです。

そうすればボートは自然に相手ボートにぶつかるように進んでいくからです。

これが逆になってしまうと、ボートを真っ直ぐ進ませるために、「ある程度」の調整が必要となってきます。

この「ある程度の調整」がスタートダッシュにおいて、微妙なスピードダウンに繋がってしまったり、相手との接触時には自分たちにとって「弱いサイド」となってしまう可能性もあるのです。

そのため、私達は常に右レーンを選択していたのです。

テイケイとの戦いの直前に私達はウォーミングアップで、スタートダッシュの練習をしていました。

この時もやはりボートの左曲がりの挙動が出てしまいました。

私はテイケイがこのシーンを見てたことに気付きました。

「しまった・・・。今の見られたな・・。」 

テイケイはその前のレースでは左レーンを選択していたのですが、私達との戦いには右レーンを選択してきたのでした。(テイケイに選択権があったのです)

つまり私達にとって不利なレーンとなってしまったのです。

もちろんテイケイが右レーンを選択したのは、他にも理由があったのでしょうが、私達のボートの挙動もその理由の一つにはなったでしょう。

事実、レース後に私が「なんで右レーンにしたの?」と聞くと、案の定、

「そっちのボートは左曲がりだったでしょ」

「勝ちにいかせてもらいました!」 と。

この辺はやはりプロですね。

勝負は何もレースだけではなく、その前から始まっていたのです

しかし、準決勝で敗れた私達でしたが、3位決定戦では勝利することができ、2種目目「H2H」でも、最初の「スプリント」に引き続き3位を得ることが出来たのでした。

その時の動画も♪(決勝のレースも入っています)


bbbaku8989 さんのサイトより引用させて頂いています。相手チームへの声援がスゴイです。笑)

長い初日が終わりました。

この日の朝に初めて全員が揃った「クラウド6」。しかし、「スプリント」の「H2H」の2種目で、合計5本のレースを行い、即席チームでしたが、確実に「チームワーク」というものが芽生えていたのです!

そして大会は2日目。3種目の「スラローム」へと続くのでした。

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