嬉しい失敗♪
回想記です♪(⇒過去記事はこちらです)
前回の続きです。
オーストラリア、タリー川でのRNR社によるラフティングガイドのトレーニングコース初日に、半ば強制的?に激流を下らされた素人の20人は、あらゆる所で転覆しながら、なんとか無事?に初日を終えたのでした。
しかし、私は激流で流されることを含め、そんな「メチャクチャなラフティング」が楽しくて仕方ありませんでした!
今回から読んで頂いてる方は前回のほうもよかったらどうぞ♪⇒『タリー川に玉砕したラフティング素人軍団! 』
トレーニングコース前にRNR社にてトレーニングをしていた時は、通常のツアーでの中で行なっていたので、ボートでは一般のお客さんと一緒でした。
ですから当然なるべく転覆しないほうが良いわけです。
転覆してお客さんが激流を流されると、やはり危険が伴うわけですから。
川によっては、転覆してもそれほど危険性(リスク)が高くないところもあります。もちろん、全く無いということはありえないのですが、それでも「ヘルメット」と「ライフジャケット」を着用しておけば、それほど心配はないという川(激流)もあります。
一般的には岩の少ない、激流の構造も単純な、比較的ハイボリューム(水量が多い)川となります。
しかし、一方で「転覆したり落水して流されると危ない川(激流)」の場合には、極力そうならないようにガイドはボートを操作しなければいけないわけです。
もちろん、「そういったリスクがあるところでラフティングを行うから楽しい」という面があるのは事実ですが、
それでもやはり万が一の事、リスクの大きさを考えると「全員がボートの中に残って激流を下り終える」というのが最善だという激流もあるわけです。
タリー川というのは、まさにそういった「全員がボートの中に残って激流を下り終える」必要がある場所が多い(というかほとんど??)という川でした。
なので、トレーニングを始めたばかりの当時の私でも、そのことはガイドに聞かされていたし、自分でもある程度は理解していたので、お客さんと一緒のときには転覆はもちろん、落水もなるべくさせないように努力していたのでした。
その甲斐もあって、それまでのトレーニング中で、自分が操作しているときにはボートが転覆することはまだ1度もありませんでした。
しかし、ツアー中には、ほぼ毎日どこかしらのボートが1艇、もしくは2艇程度は転覆していたのです。
私は、それを見ながら、
「ああなると転覆するのか・・」
「あれでも転覆しないんだ」
などと日々、他のボートの失敗例を見ながら学んでいったのでした。
しかし、同時に
「あそこで、あんな風に転覆したらどんな感じなんだ??」とか
「あんな場所にボートが流されたら、一体どうなってしまうんだ??」
などとも心の中でいつも思っていました。
ようするに失敗を経験しておきたかったのです!
なので、このトレーニングコースはそんな「失敗の体験」を得るのはまさにうってつけの機会だったのです。
つまり、トレーニングコースでは、ボートに乗っているのは私を含め全員がトレーニング生とインストラクターです。
言葉は悪いのですが、例えボートが転覆どんな激流を流されようが、別に気にする必要もないわけなのです。
まあ、実際には私が気にしようが気にしまいが、私達トレーニング生達のボートは勝手に危ない場所に流され、危ない状況に陥り、転覆していったのですが・・・笑
私は、そんな状況を
「お!これはヤバイんじゃない??」
「うわー!ここでひっくり返ったら危ないじゃん!!」
と本当に楽しみながらボートに乗っていました。
いや~今考えても、あの時はちょっと異常でしたね。
ちょっとした激流ジャンキーでした(笑)
今だったら、絶対泳ぎたくない場所ばかりですが・・
そんな感じでトレーニングコースの最初の数日は過ぎていったのでした。
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