「No food !」

2019年7月24日

回想記です♪ (⇒過去記事はこちらから)

1996年7月23日。

私はケアンズ空港に到着しました。時間は現地時間の朝5時頃だったと思います。

当時22歳だった私にとって、ケアンズは生まれて初めての海外でした。

初めての海外。

目的はずばり!
「ラフティングのガイドになるため」

いろいろな不安もあったと思いますが、ようやく小さい頃からの「外国で一人で生活する」」という夢への第一歩を踏み出したということでワクワクしていました♪

飛行機の中では機内食を食べたあと、速攻で眠りに落ちてしまい、あっという間にケアンズに着いてしまったように記憶しています。

空港での荷物検査の際、検査官に

「Any food? (何か食料を持っているか?)」と聞かれたので、私は

「No food!(持ってませんよ)」 と答えました。

するとその検査官は「Your English is very good!!」

と言ってくれたのです(笑)

あまり英語が得意でない人は英語の「f」の発音を上手く出来ず「h」となってしまうため、「Food(食料」と言ったつもりでも外国人の人には「hood(ずきんetc)」のように聞こえてしまいます。

ですから、たまたま上手く「food」と発音できた私をその人は褒めてくれたのですニコニコ

「ちゃんと通じるじゃん!」と私は気を良くして、

「日本であやしい5万円の英語教材を買って勉強した成果が出たな」などど思ってました。

そう、私は出発前に英語の勉強のためにバイト代から5万円を出しある教材を買っていたのですビックリマーク

どんな教材だったのか今となってはあまり記憶にはありませんが(笑)、学生にとって5万円というのは大きな買い物です。

ですから私は「5万円が無駄にならずによかったな~」と思ったのでした。

ただ一言「No food」と発しただけですが・・・あせる

飛行機は成田からの便でしたので、機内には当然観光の日本人の方もたくさん乗っていました。

到着ロビーに出ると、そのような観光客を出迎える現地のツアーガイドや、留学生を迎えにきたオーストラリアのホストファミリーの人も結構いたように思います。

もしかしたら私と同じようにワーキングホリデーのビザを取って来た人も同じ便に乗っていたかもしれませんね。

観光の方はガイドさんと共にバスですぐに空港をあとにし、留学生やワーキングホリデーと思われる人達もホストファミリーと楽しげに挨拶を交わしながら、車でどこかに行ってしまいました。

私は一人その様子をずっと眺めていました。

なぜかというと、

何も計画を立てていなかったからです(笑)

通常、ワーキングホリデーで来る人は最初の数週間は語学学校に通いながらホームステイするという人が多かったのですが、私の場合は語学学校はお金がかかるし、ホームステイもする気はなかったので、全くのノープランでケアンズに行ったのでした。

当然、オーストラリアに知り合いなどは誰もいません。

南半球のケアンズは、7月あたりは日が短いので朝の5時はまだ真っ暗です。

そのうち到着ロビーには私ただ一人になってしまいました。

「さて、今からどうするか・・・」

と一人寂しく到着ロビーで考える私でありました。

<続く→こちらです>

$ラフティング道
常夏ケアンズ♪