これは不通過?(スラローム)

引き続きラフティング競技のスラローム種目についての説明です。

そもそもラフティング競技って何?という方はこの記事からどうぞ。

じゃあ、スラロームってなんだ?というかたはここからどうぞ!

以前の記事でゲートへの接触の例として、実際のレースでの映像をのせました。
今回も同じ動画を使って説明します。

これです。2010年オランダの人口コースで行われた世界大会でのスロバキア女子チームです。

最初の右岸側の1番のアップゲート(下流から上流に抜ける)はボートがゲートに接触したので、5秒のペナルティーです。

しかし、2番ゲートのダウンゲート(上流から下流に抜ける)はどうでしょう? みなさん、分かりますか?

ここで、通過の条件を確認しときましょう。それは、ボート上の全ての選手の頭が、ゲート間を通過するでした。

つまり、一人でも頭がゲート間の外側を通ってしまうと、その条件は成立せず不通過と見なされます。

ちなみに不通過のペナルティーは50秒です・・。

そして、もっと厳密にいうと、基本的にチャンスは一回なのです。

これは、ちょっとややこしいのですが、最初にゲートを通過した際に、もし、誰かひとりだけ不通過だったとします。その場合、なんとかしてボートを動かして、その一人をまたゲート間を通そうとしたとしても、それは不通過となります。

そうした条件を頭に入れて、もう一度、上の動画の2番目を確認してみましょう。

一度に4人の動きをみるのは難しいので、とりあえず、ボートの右側の二人だけ見てください。

右側の前の人はゲートのわざと外側を通過してます。これはある意図があってそうしたのでしょう。(おそらく・・推測ですが・・・)
もしくは単純に間違えてしまったのか???

まあ、その真意はさておき・・その後、右側後ろの人はゲート間を通ってます。

つまり、ここで一人はゲート間の外側、別の一人はゲート間の内側を通過してしまったので、この2番ゲートは不通過となりペナルティー50秒となってしまいました。

どうでしょうか?

ちょっと難しかったかもしれませんね。

まあ、でも普通に観戦するときには、そこまで細かく見なくても十分楽しめますので、あまり深く考える必要は全くありませんよ(笑)