リバーガイド理想論♪
オーストラリアでリバーガイドをしていた時の回想記です♪(⇒過去記事はこちらです)
前回(⇒技術vsパワー!?)の続きです。
(回想記ではなくなりつつあります・・・)
「リバーガイドにとって、激流でボートを操作する際に、最も重要な能力とは、一体どちらなのでしょうか?(単純にボート操作に限っての話しです。『ツアーに帯同するリバーガイドとして』ではないです)」
ということなのですが・・・
早々と結論を書いてしまうと、(あくまでも私個人の見解ですが)
どちらも必要です!!
しかも、
「技術」、「パワー」、どちらの要素も、あればあるほど良いのです!!
「何を当たり前のことを・・・」と思われるかもしれませんが・・・
そして、もっと正確に言ってしまうと、
「技術」と「パワー」とは、お互いが密接に関係しあうものであり、そのどちらか一方が欠けてしまうと、リバーガイドとしてのボート操作における総合能力はかなり減少してしまうものであると考えています。!
ですから、「技術」vs「パワー」 という構図であるべきではなく、
常に、「技術」+「パワー」 という間柄であり、
さらには、「技術」×「パワー」という「お互いに相乗効果をもたらす関係」であるものなのです!
この点がものすごく重要です。
くどいようですが、これはあくまでも「私個人の理想論」です。
実際の現場では、色々なタイプのリバーガイドがいます。私が働いていたオーストラリアでもそうでした。
「パワーはあるけど、技術はちょっと・・・」といったタイプや、
「それほどパワーはないけど、その分、技術でカバーしている」というタイプ。
もしくは、「その2つのタイプの中間に属する」タイプ。
色々なタイプがあるのは、もちろんですが、基本的にはどのタイプであっても、大抵の場合
きちんとガイド出来ていました♪
「なんだよ・・・。結局なんでも良いんじゃん!」
と思われるかもしれないのですが、
なんでも良いのです!
リバーガイドの「仕事」は簡単に言ってしまえば、「お客さんを乗せたボートを、安全にゴールまで下らせる」という事です。
それを、自分がガイドしている川で、きちんと実行できている限り、「その人は、その川でボートを操作できる能力を持っている」と言っていいでしょう。
実際に、「世界でも最もテクニカルなラフティングツアー」と言われていたタリー川でも、本当にごく一般的な人ほどの筋力しかないリバーガイドでも、ちゃんとガイドできていました。
そういうガイドは、自分にパワーがないことを自覚していたので、他の要素で上手くカバーしていたのですね。
例えば、技術は当然ですが、その川の地形などをより細かく覚え、頭の中はもちろんのこと、体の感覚にも、それを記憶させているガイドもいました。
それをしている事により、「いつもとの微妙な違い」にすぐに気付いて、それに対し他の人よりも早く対処できるといった能力。 つまり判断力や予想する能力を身に付けていたわけです。
また、逆に、そういった判断力や、「微妙な違い」を察知する能力を持っていないガイドは、
それによって生じた「時間的、もしくは位置的な遅れ」をパワーで一気に挽回するといったこともしていました。
長くなってきたのでまた次回に続けます
ディスカッション
コメント一覧
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日本人のお客さんは技術+パワー&ホスピタリティーが必須になるから難しいねぇ。さらにそのホスピタリティーもドコまでという明確な線が無いから結果やりすぎたり、足りなかったり。。。常識の範囲とか言うけどそんなの人によって違うんだからわかんないよね。ただその場、その人の空気で瞬時に判断して思ってた以上にうまくいった、喜んでもらえたときの感覚は言葉じゃ説明できないものがあるけど。あ、これあくまでも陸上ガイドの話ね。
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>Kazooさん
コメントありがとうございます!
そうですね~。その辺は難しいところでしょうね。どんな形であれ、喜んでもらえればガイドとしては嬉しいですね。