ラップ(Wrap)が完成するまでの各段階
今回は前回の補足説明&おさらいです♪
前回の記事ではボートが岩に当たってラップに至るまでの過程を説明しました。
↓これです
- ボートが岩に当たりその場に止まってしまう
- その止まったボートに水流が当たることにより、ボートは岩と流れによって板挟みの状態になる
- ボートは水に押され続けることにより、「ボート自身の逃げ場」を求め、岩の上のほうに持ち上げられる
- それを押さえこもうとする力(もしくはそれと同じ効果をする要素)により、ボートは傾いた状態で静止する
- そこに大量の水が内部に流れ込んでくる
- ボートの内部がほぼ水で満たされる
- ボートが障害物に完全に張り付く⇒ラップ!
ボートがラップ状態になるには、上記の赤色の3段階が、条件として必ず必要です。
まあ、必要という言い方はおかしいかもしれませんが・・
例えば、4の段階がなければボートはそのまま転覆しますし、5、6の段階がなければボートは静止状態をしばらく続けますがラップには至りません(この状態はまれです。滅多に起こりません)
今回はこのラップに至る段階を写真で確認したいと思います。これは「かるいラップ」の例です。
↑ボートが岩に当たった直後です。すでに右側の選手は転覆を避けようとハイサイドをしています。
ハイサイドについてはこちらを参照♪
この段階ですでに上の1~3まで、そして4の段階になろうとしています。あっという間です。
↑ボートが完全に止まり、大量の水が流れ込んできました。4、そして5の段階です。
↑ボートの内部はあっという間に水で満たされ始めます。5,6の段階です。
↑ラップ完成! このときボート自体の重さも水の影響でものすごく重たくなります。単純に内部の水の重さだけで100キロ?!以上でしょうか。それに加えて流れてくる水圧があるので体感的には数百キロ!?の重さです!
↑選手はあきらめて岩の上に移動し始めました。
↑なんとか内部の水を出して、ラップを取ろうとしています。
これは「かるいラップ」の例です。この程度なら比較的簡単に外れます。
もっと「深刻なラップ」になるとボートを外すのは本当に大変な作業となります。
本当に大変です・・。取り外すのに1時間以上かかってしまうなんて状況もあるくらいです。
とりあえず簡単なラップの状況、ラップに至るまでの過程はこんな感じです♪イメージはつかんでいただけたでしょうか?
ラップについてはもう少し続けます♪
<→続きはこちらです>
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