ボートがハードラップ(Hard Wrap)!

2019年8月30日

前回の記事では、ラップが引き起こされる原因の一例を写真を使って説明しました。

まだ読んでいない方はよかったら参考にしてみてください♪ →こちらです

前回の写真では、「かるいラップ」の例でした。「かるいラップ」とはようするに比較的簡単に外すことのできるラップのことです。

そして、逆になかなか外すことのできないラップのことを「ハードラップ(Hard Wrap)」と呼んでます。

写真で見てみましょう♪ 以前も載せましたが、これらの写真はオランダの人口コースで行われた世界大会でのものです。コース内の障害物にラップしてしまった写真です。

↓こんなのや


(photographer 柏倉陽介さん撮影)

↓こんなのもハードラップと言えるでしょう。


(photographer 柏倉陽介さん撮影)

↓これはもっとひどいです。ボートのほぼ全面に上流からの流れが当たってます。ボートがほとんど水没してしまっているような状態です。


(photographer 柏倉陽介さん撮影)

これらはボートの内部のほとんどは水で満たされ、しかもボートにはとても強い水流が当たっているという状態になってしまっているのです

一度こうなってしまったら、外すのは本当に困難となります・・・。

具体的な外し方は、また別の機会にでも説明したいと思いますが、レース中のこのようなハードラップは致命的なミスとなります。

なにせボートがそこから動かないのですから・・

自力で外すことができなく失格となるケースもあります。

↓こんなケースです


(photographer 柏倉陽介さん撮影)

選手達が自力でラップを外すことができなかったため、大会のレスキューチームがロープを使って外そうとしています。

私が以前オーストラリアでラフティングガイドとして働いていた時には、ツアー中にあるボートが岩にハードラップしてしまい、どうやっても外すことが出来なかったため、最終的に仕方なくボートをナイフで切断して外したこともありました。

そのようなハードラップをしでかしてしまったガイドは、その日の仕事が終わったあと、他のガイド全員にビールをおごらなくてはならないルールがあり、それはそれで楽しいものでした。

そして、そのガイドは他のガイドから尊敬と皮肉の意味を込めて 「ハードラッパー」としばらくは呼ばれることになるのです(笑)