現役引退か?!

2019年8月9日

先日、個人的にちょっとヒヤっとしたことがありました。

ツアー中でのこと。

四国の吉野川は、3月とは思えないハイウォーター(増水ということです)

お客さんは超常連さん。

マイパドル、マイヘルメット などなどはたから見たら、

「あれはガイドのレーニング艇か?」

と思うほどのものです(笑)

$ラフティング道
(:追加写真♪ この漕ぎっぷりは、もはや”お客さん”レベルを超えています)

午前中の最後の瀬「イジェクターシート」という場所にて、一番激しいところに突っ込んだ時のことです。

そこは、激しい時には吉野川でも、「最高クラスの衝撃度」を得られるホールができています。

ようするにスピードに乗った状態であっても、

ボートが一瞬で「ガツッ!!」と水の壁に停止してさせられてしまうのです。

その衝撃はまさに「交通事故」!!

(私自身の車を一瞬で廃車にさせられた事故の時よりも、本当に大きい!!・・・かも)

なので、さすがに、その水量でまともに突っ込むのはちょっと躊躇していた私だったのですが、この日のお客さんは、もう自らパドル操作して、その激しい部分にボートを誘導させていってます(笑)

幸いにもそのホールのあとは、そんなに激しくもなく、激流部はすぐに終わりとなる場所だったので、例え転覆してもリスクは低いと考えられるので、

こうなったら、私も覚悟を決めて「突っ込め~!」

といったのですが、

目の前に立ちはだかる「水(逆流)の壁」を見た瞬間に思いました。

「あ、これは無理だ(笑)」

ボートは、相当なスピードで突っ込んだにもかかわらず、やはり一瞬で停止!

その後、速攻で転覆。

まあ、これはある程度覚悟していたことだったたので、たいした事ではなかったのですが(この場所は、ちょっと下流にいけば、すぐに流れが穏やかになる場所だったので)、問題はそのあとでした。

ひっくり返ったボートを元に戻した時です。なんとそのボートが私の頭に直撃!!

ボートの重さは約60キロです!

「当たる」と分かっていれば、なんらかの準備はできるのですが、私は「当たらない位置にいる」と思っていたので、全く心構えに無い状態で、頭部にものすごい一撃を食らってしまったのです。

単なる私の目測の誤りなのか、ボートの位置が波などの影響で一瞬ズレたのかは不明です・・。(こんなことは初めての経験でした)

ヘルメットを被っていて、しかも水中だったので、ある程度の衝撃は逃げていたはずですが、それでも「近年まれに見る衝撃」でした(笑)

頭のてっぺんから足の先まで、電流が走ったような一撃です。

一瞬、気を失うかと思うほどでした。

そして、その直後、なんと私の右腕が全く動かなくなってしまったのです!!!

「ダラン・・・」としてホントに動きません。

最初は脱臼でもしたのかと思ったのですが、肩に痛みは全くなかったし、左手で右腕を上に動かしても同様です。

「もしや、脊髄でも損傷したか・・・」

「もしかして、今日で現役引退?!」

と思いました。

と同時に、

「左手だけで、午後もガイドできるかな・・」などと考えてもいました(笑)

そのときの気持ちは、

「あ~、結構あっけなく終わってしまうもんだな~」というものでしたね

しかし、幸いにも、その後10分くらいして、ようやくですが、徐々に感覚が戻ってきて、少しずつ動くようになってきたのです♪

なんとか午後もそのままガイドできました!

いや~良かったです。

常連さんも満足してもらえたようです。

ただ一人、常連さんと一緒に来ていた「その日ラフティング初めてのSさん」だけは、心をポッキリ折られてしまったようで、その後のラフティングは、「もう必死すぎて」あまり記憶がないとのことでした。

ちょっと悪いことをしてしまいました。

Sさん、ごめんなさい・・・。

でも、私自身に関しては、一生残るようなものではなくて本当に良かったです。

今はほとんどしていないのですが、昔は「首の筋トレ」も結構していたものです。

その「貯金」が私の現役生命を守ってくれたのかもしれませんね♪

筋肉に感謝です♪(関係ないかな)

しかし、それにしても「日本最大の激流」といわれる吉野川はやはり面白いです♪

私がラフティングを始めたオースラリアのタリー川とは、その難易度もリスクも全く異なるのですが、色々なレベル、種類のラフティングが楽しめるところですね。

難易度、危険度で言えば、吉野川はタリー川と比較すると、かなり低くなります(いい意味でも悪い意味でも)

でも、「遊び方の種類」でいえば、吉野川のほうがおそらく何倍も楽しめるのではないでしょうか??

タリー川の場合は、そのリスク(危険度)のため、遊び方が限定されることが多いのです。玄人好みとも言えるかもしれないですね。

逆にタリー川のほうはラフティングの動きを理解してきた人、激流の難易度を自分で理解できる人にとっては、この上ない極上の川になると思います♪

まあ、この辺も今後の記事でも触れていきたいと思っています。

そして、今後は超常連さん対象の「吉野川ラフティング超アグレッシブコース」なるものも設定しなければいけないかもしれませんね♪

もはや彼らと「一般のお客さん」を同じボートに乗せて、両者を同時に楽しませることは難しいかもしれませんから(笑)

しかし、このような「超常連さん」が存在すること、そしてもっと増えていってくれることが、ラフティングのさらなる普及にも繋がるとも思いますので、本当にありがたい存在です♪

本日の教訓。

『いつ終わりが来るのかは誰も分からない。今を大切に。』

『首の筋トレは大事♪』

って感じでしょうか

しばらく
一週間ほどブログを休みます(今回の事とは関係ありませんよ♪、忙しいだけです・・) それほど数多くないとも思いますが、いつも更新をチェックしてくださる方、すみませんm(_ _)m そして、いつも、ありがとうございます!