『壁』

2019年8月9日

日常記事です♪

ラフティング競技にも代表チームというものがあります。世界大会に日本代表として出場するチームですね。

今年の11月にニュージーランドで行われる6人乗りのラフティング世界大会には、男子代表として神奈川県平塚市に本拠地を置くプロチームである「ラフティングチームテイケイ」(私の古巣です♪)が出場し、

そして、女子代表として徳島県三好市を拠点に活動している「The River Face(ザ・リバーフェイス)」が世界大会に出場することになっています。

先日、女子チームから「たまには、ちょっと練習を見に来て下さい」と言われたので、息子を連れて行ってきました(子守りを兼ねて・・・)

「行った」と言っても自宅から徒歩10分程のところなのですが(笑)

↓こんなところです。そうなんです。田舎なんです

$ラフティング道

写真の川にかかっている橋の下で彼女達は練習していたのです。 ここは吉野川の一部ですが、ダムになっているため流れはほとんどありません。

その日の彼女達は静水での「スラローム練習」をしていました。

↓橋の真上から見たところです。写っているのが「ザ・リバーフェイス」です。

$ラフティング道

彼女達は「スラローム競技」の基本・そして応用となる「カービングターン」の練習をしていたのです。

「カービングターン」とは簡単に言ってしまえば、

「ボートが水面上を横滑りせずに、綺麗にカーブを描がきながら進む」ということです(今回は簡単に♪)

それで、彼女達は先週、男子のテイケイとの「合同合宿」から帰ってきたばかりで、そのときに男子チームが今取り掛かっている「新技術」を教えてもらい、それもちょっとだけですが練習していたのです。

この「新技術」とは、

「”6人乗り”でのカービングターンをより効果的に行うもの」です。

(あくまでも、その日私が彼女達をちょっと見ただけからの見解です。ですから男子チームが実際に取り組んでいるものとは全く違うかもしれませんね)

その日私が見たものは、技術的にはこれまでのラフティング競技界にとっては「全く新しいもの」ですが、

理論的には決して新しいものではなく、私が以前プロでやっていた時にも、個人的に数人のチームメイトと「その可能性」について話していたことはありました。

その時は、そのときのメンバー構成、本番までの時間を考えて「今からは習得は無理だろう」という結論に達し練習すら行なっていなかったものです。

そこで、今考えると、私は(私達?)は、自分自身で、ある種の『壁』を作っていたのだと思います。

その『壁』は、もしかしたら「ちょっと頑張れば崩れる壁」だったのかもしれませんし、

あるいは、「ほんの少し触れるだけで倒れる壁」だったのかもしれません。

また、逆に「押しても押してもビクともしない壁」の可能性ももちろんあります。

ただ、確実に言えることは、

「押してみないことには、その向こうに何があるのか、絶対に分からない」

「押さなければ、可能性はゼロのままである」

ということでしょう。

今回、女子チームの練習を見て、改めてそう感じました。

これをレースでの実践レベルで実行できるレベルまで持っていけば、世界大会において「日本チームの強力な武器」になることは間違いありません!

たぶん出来るでしょう

男子チームはこれを「初動負荷トレーニング」というトレーニング方法の合宿中に、そのトレーニングを指導して頂いた小山裕史氏と共に創りあげたと聞いています。

これまでの『壁』を壊した小山氏と男子チームのテイケイに敬意を払いたいと思います♪

最初の『壁』を壊すのが、どんな分野でも一番大変なことだと思います。

その「壊す労力」自体は、実際には意外と簡単であっても、

「その壁を押してみよう。壊してみよう」という決心をすること自体が、多くの人には出来ないことなのだと思います。

何事もまずは決心からです。

「できると思っても、できないと思っても、それはいずれも正しい」 

有名な言葉ですが(たぶん・・たしかヘンリー・フォードさんかな)

改めて自分に言い聞かせたい言葉となりました。

テイケイ&リバーフェイス GO FOR IT !!

って感じですかね♪