撃沈・・。
回想記です♪(⇒過去記事はこちらです)
オーストラリアで、ラフティングのガイド(リバーガイド)になるために試験、「ショットガン」を受けていた私でしたが、
最難関の一つ「シアター」にて、お客さんの予想外の『ハイファイブ』にて、ボートが「流されてはいけない場所」に流されてしまっていたのです!
私は必死になって叫びました!
このままでは「バーズネスト」の危ない場所に行ってしまいます。それを回避するために、プランを変え、「前漕ぎ」の代わりに「後ろ漕ぎ」を使うことにしたのです。
「Back Paddle! Backpaddle!!(後ろ漕ぎ)」
「Harder! Harder!(もっと強く)」
お客さんはようやく「私の必死に叫び」 に反応し、ボートはやっと動き始めました。
しかし・・・!
時既に遅く、ボートは「バーズネスト」の危ない箇所に流されてしまったのでした・・・。
この時点で私の「ショットガン失敗」は決定的となってしまいました・・。
私の思考回路はそこで一瞬止まってしまいました。
「うそ!! こんなのでショットガン失敗かよ・・。最悪だ・・」
しかし、次の瞬間には我に返り、なんとかボートを転覆させないように行動しました。
ボートもお客さんもなんとか無事でした。
お客さんも「ごめん。ごめん」などと言ってます。
私 「いいよ。いいよ。無事だったし・・・」と言いながらも、心の中では
「クッソー! あのハイファイブさえなければ・・・」と内心ちょっとムカついていました・・
隣りに座っている試験管のピーターを横目で見ると、
彼は全くの無表情でたたずんでいました・・。
まるで精密機械のロボットのようです。
サングラスをかけていたこともあり、その表情からは、その出来事をどのように捉えているのかは全くわかりませんでした。
私 「今のは完全にお客さんのせいだ!俺の失敗ではない」
「今日はいまのところ全く問題なかった。これからもノーミスで1日を終えれば、もしかしたら合格させてくれるかもしれない」
と考え、その後のガイドもなんとか集中し、特にミスをすることもなく無事にタリー川全て下り終えることが出来たのでした。
そして、ツアー終了後。
私は心の中で「シアターでの失敗はあったけど、ピーターもその理由をわかっているはず・・。あとは完璧だった。合格できたかな??」
と考えながら、ピーターに
「今日の結果は?」と聞きました。
ピーターはちょっと黙って考えるような仕草をし、
「Keita。今日は悪くはなかった。でももう一度やれ!」
ガーン(T_T)
自信満々挑んだ「ショットガン」。
見事に撃沈されてしまったのでした!
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