数式によるラフティングチーム論

2019年7月29日

(今回の話はちょっとカタイです(笑) しかも長い・・・。)

ラフティングを競技として始めて以来、ずっと思っていることがあります。

それはある意味、

「レースラフティングは究極のチームスポーツの1つではないか」 

ということです。

レースラフティング(ラフティング競技)では4人、または6人で1つのボートを動かします。

 

しかも、ボートの動きは真っ直ぐ進むだけではなく、360度全ての方向に動き、それに加え上下の3次元的な動きもします。

さらに、水の上ではボートは慣性力によって「水面上を滑る」という動きも加わるのです。

したがって、

ラフティングの物理的な動きというのは本当に無限といっていいでしょう。

物理的に無限の動きをするボートを複数人数で操作するというのは、本当に難しいのです。

複数の人間がいるということは、「物理的に無限の動き」をする1つのボートに、複数の「脳」が存在するということです。

この点が「レースラフティングが究極のチームスポーツ」である最大の理由だと考えています。

どういうことかというと、

例えば「一人(自分)」だけで「何かの物理的な動き」をする場合を考えてみます。

何でもいいのですが、単純に「真っ直ぐ走る」という例を使ってみましょう♪

この場合、「ものすごい細かい筋肉の動き」 「ものすごい細かい関節の動き」という視点で考えた場合、左右全く同じバランスで走っている人は本当に稀だと思います。

たいていの人は「多少なりともアンバランス」な状態で、意識レベルではほぼ「無意識状態」「真っ直ぐ走る」状態を作っているわけです。

きちんと真っ直ぐ走れているのであれば、その人の「脳」ではストレスを感じることはあまりないと思います。

肉体的、身体的な調整(=ストレスと言える)は存在しても、心理的な調整(ストレス)はほぼ無いといっていいでしょう。

なぜなら目的は「真っ直ぐ走ること」であり、その目的は達成できているからです。

つまり左右、もしくは上下、もしくはどこかの筋肉や関節などでアンバランスな状態であっても、その人の脳(心理的、精神的)ではバランスが保たれている状態です。

ただ、身体的にそのバランスがあまりにも悪いと、その部位にかかっているストレスはいつか「怪我や故障」という形で表に出てくることになるわけですが・・・。

(これは一般論です。超一流のアスリートになってくると、その細かい部分のアンバランスもストレスに感じる選手もいると思います)

一方、この「真っ直ぐに走る」という物理的動きを複数の「脳」で行うとしたらどうなるでしょうか?

例えば、6人の「脳」でそれぞれ、頭、胴体、右腕、左腕、右足、左足を「それぞれの部位で、独立して考えて、そして動かす」とします。

これが、どれほど難しいか想像できるでしょうか?

それぞれの部位で「これがベストだ!」という動きをして、それが「一人の人間として真っ直ぐ走る」状態のベストパフォーマンスになることは滅多にないことです。

なぜなら、例えば右腕と左腕では、そのリーチや筋肉量など全てのデータがまったく同じということはあまりないと考えられるからです。

この状態で「一人の人間」として「ベストパフォーマンス」を出すには、「どこかの部位」でなんらかの「調整」が必要になってきます。

もしかしたら「全ての部位」で調整が必要かもしれません。

ここで大事なことは「それぞれの部位」には「それぞれの脳」が存在するということです。

つまり、「それぞれの脳」が「一人の人間としてのベストパフォーマンス」のために、「なんらかの調整」が必要になってくるわけです。

ある「脳」にとっては、それが心理的、精神的にものすごいストレスを生むものかもしれません。

ここで私が言いたことは何なんでしょうか?笑

そうです。これがレースラフティング(ラフティング競技)なのです。

上の文章の「それぞれの脳」とはつまり「各選手の脳」であり、「一人の人間」とは「ボート」なわけです。

複数の人(脳)で、物理的に無限の動きをするボートを操作する際に、全ての脳で100%満足するというのは、極めて困難なのです。 

もちろん理論上は可能なわけなのですが・・・。

チーム(複数の脳)で、どこまでその域に近づけるか・・ということなのです。

あれ・・。数式は・・?

忘れてました(笑) 又次回に続きます♪

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