サメの強襲!

2019年7月25日

回想記です♪(⇒過去記事はこちらです)

ここ最近は「ラフティング道」改め「ダイビング道」になってしまっています(笑)

前回の続きです。(⇒前回の記事はこちらです)

1996年当時、ダイビング船で働いていた私は、船のスタッフでナイトダイビイングを楽しんでいました。

その時、急に私の真横の暗闇に何か分かりませんが、ものすごいイヤな気配を感じたのです!

水中電灯をそこに向けると、そこには大きな3メートル程のサメがいました!

普段からダイビング中におとなしいサメは見てましたが、そのサメがなにやら「危ない」サメであることは一目で分かりました。

いや、見た目で判断したというより、そのサメが放つ殺気のようなものを感じたのです。

「そんなバカな!」と思う方もいるかもしれませんが、本当にサメの「気」のようなものがそこには在りました。

実際に私の近くにいた他の数名もほぼ同時に、何もみえない「その暗闇の中」に、「何かいる!」
と感じたのですから。

 

おそらく、夜の海のなかで、視覚は殆ど無く、見えるのは水中電灯で照らすごく狭い範囲。

あとは音だけという状況だったので、そのような状況では人間だれでも、普段は意識しない感覚がより敏感に感じられるのかもしれません。

そのサメが私の真横にいたのはほんの一瞬だったと思います。

全身に一気にアドレナリンが噴き出し、「ヤバイ!!」と思った次の瞬間、

そのサメは一気に私の横を猛ダッシュですり抜け、私の前方10メートルくらいにいたカメラマンに襲いかかったのです!

そのカメラマンは撮影用の大きなライトの付いた大型のカメラを持っていました。
そのライトの強さは他の私達が使っていた水中電灯よりも一際強く輝いているものだったのです。

サメはその一番強いライトに反応したのでしょうか。

海中暗闇の中なので、詳細は全く分かりませんでしたが、最初の突進でサメがカメラマンに食らいついたのはわかりました。

その瞬間はカメラマンのライトで見えましたから。

その後はカメラマンのライトの光が、辺りを目まぐるしく交錯するように照らし、まるでナイトクラブの店内で光の光線が店内を素早く動いているような光景でした(笑)

笑い事ではありませんでしたが・・。

その様子からカメラマンが襲われているのはあきらかでした。

実際の時間にして3秒くらいだったでしょうか。 短いですが、私達にとっては長い時間でした。

ライトの動きが止まったので、サメはどこかにいったのがわかりました。私達は急いでカメラマンのほうに近寄ると、カメラマンはなんとか無事でした!

その後急いで、その大きなカメラのライトを消し、私達は全員ピッタリ固まって急いで船まで戻ったのです。

船に上がって確認すると、そのカメラマンのカメラには大きくサメが噛み付いた跡が残っていたのです!
サメは運良く撮影用の大きなカメラに噛み付いたのでした。

これがもしカメラではなく、カメラマン本人であったら・・・・

恐ろしい出来事でしたが、無事に帰れば、これほど盛り上がる話はありません!その晩はその話題でずっとビール飲んでました(笑)

残念だったのは、その瞬間カメラが回っていなかった事でした!
カメラマンも「あの時カメラを回しておけば・・・」としきりに悔しがっていましたね。

ちなみにケアンズの海にはサメの他にも危ない生き物がたくさんいます。

毒クラゲもたくさんいますし、猛毒をもつエイもたくさんいます。
かつてクロコダイルハンターとして、ハリウッド映画にも出演したスティーブ・アーウィン氏もケアンズ近郊の海でエイに心臓部をさされてしまい亡くなってしまいました。

そして、極めつけはワニ。

ソルトウォータークロコダイルといって塩水生のワニです。大きいのは4~5メートルにもなりケアンズ近郊にももちろんたくさんいます。
このワニはビーチにもたまに出ることで有名なのですが、ごく稀に沖合にも出没するのです。

聞いた話では、あるダイバーがダイビング中に自分の頭上を4メートル程のワニが泳いでいるの目撃したそうです。

ケアンズの海、恐るべし!

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