危ないホールを生み出す堰堤の構造

2019年9月1日

前回は堰堤などの人工物が作り出す危険なホール(バックウォッシュ)についての簡単な説明をしました。

捕まったら最後。脱出がほぼ不可能なホール(バックウォッシュ)ですドクロ
⇒こちらの記事になります【完璧(脱出不可能!?)なキーパーホール 】

バックウォッシュって何?という方はこちらの記事を参考にしてください。

⇒こちらの記事で「ホール」「バックウォッシュ」の説明をしてます♪

このような堰堤などの人工物というのは、自然の川底や岩などど違い、真っ直ぐに、直線的なラインで造られることがほとんどです。

この「直線的」というのが危ないホールを作る第一の理由なのです。

物理的に「直線的」な物体の上を流れ落ちて出来上がるバックウォッシュというのは、やはり直線的なバックウォッシュを作ります。

下の画像を見て下さい。普段のある堰堤の様子です。

ラフティング道

ラフティング道

堰堤の「両岸に向かって真っ直ぐ」に造られている構造が、危ないホール(バックウォッシュ)を生み出す最大の原因でしょう。

このような堰堤に増水時に出来るホール(バックウォッシュ)も、

川幅いっぱいに広がった、真っ直ぐな、下流への抜け道が無くなってしまうものになってしまうからです。

ですから、普段なんてことない堰堤でも、増水時にはとんでもないシロモノに変貌している可能性は大きいのです。

特に日本の川は、堰堤だらけといってもいいでしょう。

「増水時の堰堤には要注!!」

川の世界で生きている人達にとっては、当たり前のことですが、ラフティングやカヤックをやり始めた初心者の方々の中には、もしかしたら知らない方もいるかもしれません。

十分注意しましょう!

上の画像の動画です。普段はこのようになんてことないですが(高さはありますが・・・)、大増水時にはものすごいホール(バックウォッシュ)をつくりだすのではないでしょうか?


(この動画、及び上の画像はnimo5さんのサイトより引用させて頂いてます)

この堰堤に造られた魚道はけっこう凄いです!