ダウンリバーは体力と記憶力!

2019年7月9日

今回もラフティング競技のダウンリバー種目についての簡単な説明です!

毎回、同じようなこと書いてしつこいようですが(笑)、

もしラフティング競技って何?というかたはこのページから読んでみてください。

その他の種目についてはこちらから、どうぞ!

スプリントについて
H2Hについて
スラロームについて

では、初めにダウンリバーの映像を紹介します。これは2011年に群馬県のみなかみ町で行われたレースの時の映像です。

映像の最初に、実際のレースでのスタートシーンが入っています。このときは陸上から走って川に入るランニングスタートと呼ばれる形式でした。

通常は、最初から川の水の上にボートを浮かべてスタートする形が一般的ですが、そこに充分なスペースが確保できない時などにこのようなランニングスタートが採用されます。

その後の映像はひたすら漕ぎ続けているだけですが、これはレース前のトレーニング中の映像で、なかなかの水量がありいいコンディションでした。

途中、1分53秒過ぎくらいのところで、あやうく転覆しそうになっています。

あれは本当にあぶなかった・・・。転覆したら当然みんな水のなかです。

5月の利根川上流部の水は相当冷たいのです!絶対泳ぎたくありません。

映像には入ってませんが「あぶなかったー!」とみんなで思わず叫びました(笑)


(この動画はtsuyatsuya09さんのサイトより引用させて頂いてます)

ただ下っているように見えるかもしれませんが、実際にはいろいろ考えながら下っています。

川の流れは本当に変幻自在に流れているのです。

ある部分は速く流れていて、ある部分はちょっと遅く流れていたり・・。

ボートの場所が左右に50センチ違うだけで、進む速さが全く違うなんてことがザラです。

イメージ的に、川というのはその流れの中に、「ボートを運んでくれるベルトコンベアーのようなものがたくさんある」と思ってもらえればいいでしょうか。

しかも、そのベルトコンベアーはそれぞれ動いている速さも異なるし、その太さ(幅)も異なります。

さらに、途中で途切れているものや、へんな方向に曲がっていて、目的地とは全く違う場所に行ってしまうものもあるのです。

レースにおいては、より速くゴールにたどり着くために、「その様々なベルトコンベアーの中から、最適なものを見つけ出し、そこにボートを上手く乗せ、さらに自分達の漕ぎでスピードを上げていく」という作業の繰り返しになります。

そして、状況によっては、自分達の乗っているベルトコンベアーを乗り換えたり、もしくは逆行しなければならないときもあるのです。

この最適な道順のことを「ライン」と呼んでいます。

ダウンリバーレースにおいては、このライン取りがとても重要になってくるのです。

レース本番前に、練習でどれだけ正確に自分達の最速ラインを見つけ出し、それを覚えられるかというのが、、勝つための条件となってきます。

ラインを覚える記憶力というのも、レースに勝つための大切な能力の一つなのです。